Zenfone 12 Ultra国内登場! スナドラ8 Eliteに強力6軸ジンバルのカメラ、日本向け機能全部入りで14万9800円から

文●オカモト/ASCII

2025年05月28日 11時00分

 ASUS JAPANは、SIMフリーのAndroidスマートフォン「Zenfone 12 Ultra」の国内リリースを発表。5月30日に発売する。12/256GBモデルと16/512GBモデルがあり、価格はそれぞれ14万9800円と16万9800円。

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Zenfone 12 Ultraが登場! カメラの6軸ジンバルスタビライザーはさらなる進化を果たした

ROG Phone 9とスペックの多くを共有するハイエンドスマホ
シンプル&スマートなデザインで多くの人に受け入れられそう

 前モデルで、コンパクトプレミアム路線から、より一般的な6.78型ティスプレー搭載のハイエンド機へと方向性を転換したZenfoneシリーズ。今回も多くの部分でゲーミングスマホの「ROG Phone 9」と仕様を共有しつつ、幅広いユーザーが受け入れやすいデザインをまとって登場した形だ。

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デザインはよりシンプルになった

 まずはスペック面だが、SoCは現在最速の「Snapdragon 8 Elite」を搭載。ROG Phoneのような本格的な冷却機構は備えないが、ゲーマー向けのアシスト機能「Game Genie」を搭載。ゲームを楽しむ人にもほぼ文句なしの性能を提供する。

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Zenfone 11 Ultraとの比較。SoCのほか、ジンバルスタビライザー、さらにeSIM対応も進化点

 ディスプレーも引き続きLTPO技術を用いた6.78型有機EL(1080×2400)で、通常時は1~120Hzの可変レート、ゲーム時は最大144Hzまで対応。省電力とスムーズさの両立をしている。

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ディスプレーは今回も144Hz対応で、ピーク輝度は2500ニト

オンデバイスAIが最大のアピールポイント
カメラの6軸ジンバルモジュールは補正の角度が3度→5度と強化

 Zenfone 12 Ultraで特にアピールされているのはSnapdragon 8 Eliteの性能を活用したオンデバイスAI。レコーダーアプリでの文字起こしや話者の識別、音声通話のリアルタイムでの翻訳、生成AIを活用した壁紙生成、端末内の写真のAIによるキーワード検索などが代表的な機能として挙げられる。

 カメラもハードウェア+AIによって、性能が高められている。メインカメラは、1/1.56型センサーのソニー「LYTIA 700」。そしておなじみの6軸ジンバルモジュールによって、極めて強力な手ぶれ補正が機能する。補正の角度は従来モデルの上下左右3度から上下左右5度へと強化。歩きながらの動画撮影のような場面はもちろん、サッと撮りだして写真を撮るというような場面でも、失敗写真の割合が減少するのが大きなメリットだ。

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カメラでの注目点はやはり6軸ジンバルスタビライザー。上下左右5度までの補正が可能に

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光学3倍の望遠+超広角との3眼構成

 インカメラもRGBW配列の3200万画素センサーに変更。暗所での自撮りやノイズの少なさもアピールしている。

 カメラ周りのAIでは、静止画のポートレートモードのような動画撮影、被写体の背景の光源を玉ボケする処理、被写体を自動で認識して常に中央位置に持ってくる「AIトラッキング」、動く被写体を追いかけつつシャッターボタンを押すことで可能な「AI流し撮り」などがある。

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動画でもポートレート風の撮影が可能

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AIを活用した流し撮りモードも

ドコモ4.5GHz帯も引き続きサポート ついにeSIMが利用可に
周波数含め国内向け機能フル対応のハイエンド機が14万9800円

 そのほかのスペックでは、IP68の防水・防塵やFeliCaのサポート、最大65W充電対応の5500mAhバッテリー、ワイヤレス充電などに広く対応。対応周波数ではドコモ5Gの4.5GHz帯(n79)も引き続きサポート。今回ついにeSIMに対応したのもうれしい点だろう(nanoSIM×2の利用も可)。

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ついにeSIMをサポート。nanoSIM×2とnanoSIM+eSIMのどちらも可能

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IP68の本格的な防水防塵にももちろん対応する

 最後にデザインだが、サラサラとした手触りでシンプルな見た目となっており(カメラ部の出っ張りは大きめだが、これは仕方ないところか)、Zenシリーズで共通の背面のラインも消滅した。カラバリはサクラホワイト、エボニーブラック、セージグリーンの3色が用意されている。

 Snapdragon 8 Elite搭載のハイエンドモデルが各社から搭載する中、日本向け機能は対応周波数も含めて、しっかりサポートする一方で、6軸ジンバルスタビライザーという他にはないハッキリとした長所を持つ1台。14万9800円という価格もなかなかお手頃感もある1台と言えるだろう。

 なお、詳しい製品レビューは後日掲載予定。お楽しみに!

ASUS「Zenfone 12 Ultra」の主なスペック
ディスプレー 6.78型有機EL(20:9)LTPO 144Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約77×163.8×8.9mm
重量 220g
CPU Snapdragon 8 Elite
内蔵メモリー 12/16GB
内蔵ストレージ 256/512GB
外部ストレージ ――
OS Android 15
対応バンド 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25
/26/28/38/40/41/48/66/77/78/79
4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17
/18/19/20/25/26/28/32/66
/34/38/39/40/41/42/43/48
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN Wi-Fi 7
カメラ画素数 5000万画素(OIS対応)+3200万画素(光学3倍)
+1300万画素(超広角) イン:3200万画素
バッテリー容量 5500mAh(65W対応)
Qi
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP68)
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM+eSIM(nanoSIM×2)
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ エボニーブラック、セージグリーン、サクラホワイト
発売日 5月30日
価格 14万9800円(12/256)
16万9800円(16/512)
 

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