日本より一足先に発売の「Xperia 1 VII」を体験すべく、台北のストアを訪問 歴代Xperiaもあった!

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年06月02日 12時00分

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Xperia 1 VIIを台湾で体験

台湾ではすでにXperia 1 VIIが発売!
ポップアップストアには歴代モデルの展示も!

 日本では6月5日から発売になるソニーの「Xperia 1 VII」。台湾ではそれよりも早く5月27日から発売になった。それに先駆け、台北市内では5月14日から20日まで「Xperia House 感動体験空間」と題したポップアップストアを期間限定でオープン。日本発売前にXperia 1 VIIをじっくりと触ってきた。

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台北で開催されたXperia 1 VIIのポップアップストア

 ソニーのスマートフォンの海外展開の中でも台湾は成功している国であり、台北市内を歩いていてもXperiaユーザーをちらほらと見かけるほどだ。今回のポップアップストアも連日多くのユーザーが訪れたようで、新モデルに対する期待は大きそうだ。

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Xperia 1 VIIを自由に触れる店内

 台湾販売モデルは日本と同様に3色のカラバリがある。背面仕上げも日本モデルとの違いはない。価格はメモリー12GBにストレージ256GBモデルが4万990台湾ドル(約19万5000円)、512GBモデルが4万4990台湾ドル(約21万4000円)。日本で登場するメモリー16GBモデルは販売されない。

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3色のカラバリは日本と同じ

 来場者を見ていると、3色の中でも一番の人気はオーキッドパープル。Xperiaといえば紫という認識は台湾でも日本と同じようだ。この紫のモデルは一部の販売チャンネルのみの限定販売になるとのこと。来客の層は若者に加え社会人層も多く、幅広い年齢層に認知されているようであった。

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台湾でも人気のオーキッドパープル

 日本版との一番の違いはSIMカードの構成で、台湾モデルはnanoSIMカードを2枚装着できる。片側はmicroSDカードとの排他使用。その一方でeSIMは非対応となっている。なお、物理SIMカード2枚対応は香港モデルも同様である。

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SIMトレイの表裏にnano SIMカードを2枚装着可能

 ストアの室内でもある程度の撮影体験が可能だった。公開されている本体の内部パーツをテレマクロで撮影するなど、凝った撮影もスタッフがやり方を教えてくれた。Xperia 1 VIIは超広角カメラの画質が上がり、マクロ撮影も5cmにまで対応、ミニチュアモデルなどがあればより撮影体験も楽しくできただろう。

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テレマクロ機能の体験

 また、地下のフロアでは動画撮影も可能で、被写体をAIが認識してセンタリングしながら動画を撮れる「AIカメラワーク」はスマートフォンでジンバルのような撮影ができることもあり、撮影体験に満足する来客の姿が多かった。

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AIカメラワークの撮影デモ

 今回のXperia 1 VIIはソニーの3つの製品DNAを搭載している。「Powered by Alpha」「Powered by BRAVIA」そして「Powered by Walkman」だ。カメラだけではなくディスプレーの美しい表現、さらに新たに加わったウォークマンの音楽再生技術を体験できるデモが行なわれた。

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画面の美しさを見せるデモ

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音楽再生はXperia 1 VIIとXperia 1 Vとの視聴比較も行なわれた

 アクセサリーは本体と同じ3色のケースが登場。これも日本と同じ製品だ。価格は1390台湾ドル(約6600円)。

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3色のケースの展示

 サードパーティー製のアクセサリーとして、日本のDeffのケースと保護ガラスも展示されていた。日本メーカー製の高い品質をアピールしていた。

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サードパーティー製として唯一Deffの製品を展示

初代Xperiaやゲーム特化のXperia Playもある

 日本で行なわれたXperia 1 VIIのイベントでは、過去に発売されたXperiaシリーズ全機種のパネル展示が行なわれたが、台湾でも同様にこれまでの販売機種が展示された。なお、台湾市場に初登場したXperiaシリーズは2008年の「Xperia X1」。それから数え、台湾でのXperiaの歴史は17年となる。

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Xperia 17年の歴史を振り返る

 Xperiaの初代モデルはWindows MobileをOSに採用した「Xperia X1」であり、このモデルは日本では販売されていない。台湾では2008年末に発表され、2009年から発売が始まったそうである。スライド式のQWERTYキーボードを搭載した精巧なモデルであり、Xperiaの名前を世に知らしめた名機だ。

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Xperia初代モデル、Xperia X1

 今だからこそ復活してほしいゲーミングモデル、「Xperia Play」もスライド式ボディーで、ゲームパッドが収納できた。ソニーだからこそ作れるモデルとも言えるだろう。

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ゲーミングモデルのXperia Playは2011年のモデル

 2013年の発売時にその巨大な画面と本体の薄さで世界をあっと言わせた「Xperia Z Ultra」は今でもファンの多いモデルだ。来場者を見ているとこのモデルを手に過去の思い出を語る人たちが多く、台湾でもヒットした製品だった。

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ズルトラの愛称でも呼ばれるXperia Z Ultra

 最近のモデルでは「Xperia PRO-I」も注目を集めたモデルだ。発売時は4万8880台湾ドル(約23万円)と高価だったが、カメラは1型センサー、2段階絞り、そして美しい4Kディスプレーなど今のハイエンドカメラフォンの先駆けともなったモデルと言える。

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価格が高かったにもかかわらず注目を集めたXperia PRO-I

 筆者の訪問日は大雨だったため来客数はやや少なかったものの、多くの台湾人が訪れXperia 1 VIIをじっくりと体験していた。前モデルに比べるとAI機能が強化され大きな進化を遂げている製品だけに、台湾でも多くのユーザーに支持され、ぜひヒット商品となってほしい。

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台湾での存在感アップに期待

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