山根博士の海外モバイル通信

東京でのライカ100周年イベントに先駆けてミラノを訪問

文●山根康宏 編集●ASCII

2025年06月06日 12時00分

ミラノのライカストア

 2025年はライカが「Leica I」を発売してから100周年、ということで世界の6都市で100周年記念イベントが開催されます。6都市での開催はドバイが1月、ミラノが4月、ニューヨークが4月以降、ウェッツラーが6月、上海が7月、東京が10月となっています。

 筆者は4月にミラノで行なわれたイベントに行ってきました。

4月にミラノで開催されたイベントに訪問

 ミラノの100周年イベントは市内のライカストアで開催されました。大きなホールを使うような大規模なイベントではなく、普段から営業している店舗の中に記念モデルなどが展示されていました。ショーケースの中は普段通りのライカ製品が並べられており、よく見るとiPhoneに取り付け可能なLUXグリップも置いてあります(iPhoneをライカカメラスマホにする純正グリップは撮影が楽しくなる)。

ショーケースの中は普段通りの展示

 ドイツのクラフツマンシップとイタリアンデザインを融合させた「Leica M10 Edition Zagato」も展示されています。2018年発表、限定250台のレアなモデルです。

「Leica M10 Edition Zagato」

 こちらは100周年記念グッズの一部。手前の木製のものはLeica I型の木製3Dパズル。ペーパー製カメラと色鉛筆は、ファーバーカステル色鉛筆とLeica Mカメラの切り抜き紙のセット。自分で組み立てたペーパーモデルのLeica Mを自由な色で彩るアートワークが楽しめます。

100周年記念グッズも展示

 そしてストアの(おそらく)バックヤードを使った暗い空間の中には、100年のライカのモデルを並べたインスタレーションを展示。ライカファンなら自分の使っていたモデルや思い出のある製品を見つけて、長い歴史を振り返ることができます。

100年の歴史を表すインスタレーション

 ここには100周年記念モデルである「Leica M11 100 Years of Leica "MILAN ITALY"」も展示。コレはイベントが開催される各都市ごとのモデルがそれぞれ100台という限定販売品。東京モデルも登場予定なので、気になりますね。

「Leica M11 100 Years of Leica "MILAN ITALY"」

 さて、店舗の横にはラウンジが設けられ、2024年度ライカ・オスカー・バルナック賞を受賞したダヴィデ・モンテレオーネ氏の作品が展示されました。持続可能性と採掘されている鉱物資源の環境への影響に焦点を当てたという作品は、再生可能エネルギーへの移行におけるエネルギー分野の発展と方向性、そしてそれが世界に与える影響について考察しています。

ラウンジではダヴィデ・モンテレオーネ氏の作品を展示

 このラウンジではコーヒーを無料でいただけるのですが、スナックとして置いてあったチョコレートにしっかりとライカ100周年のロゴが入っていました。これはこれで記念品になりますね。

思わず持ち帰りたくなる100周年ロゴ入りチョコ

 東京でのイベントは表参道で開催される予定とのことで、おそらくライカの表参道店で開催されるのでしょう。ライカはシャオミやAQUOS、そしてファーウェイと、スマートフォンメーカーとも深く協業をしています。

 カメラ好きな人だけではなく、スマートフォンファンの方々もぜひ東京の100周年イベントに参加してください。

スマホマニアもぜひ参加したい

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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