スマートフォンの料金値上げのニュースが相次いで報じられている。中には既存プランをそのまま使っていても値上げされる例(サービスの追加はあるが)もあり、この機会に乗り換えを考えている人もいるだろう。
そこで、有力な選択肢の1つがMVNOの格安SIM。一時期はUQ mobileやY!mobileといったサブブランドが金額的に近い状態にあったが、今では再びMVNOの魅力は高まっている。そこで主要なMVNOや乗り換えの際の注意点を最新状況を踏まえてまとめた。
囲い込みの要素が少なく、1人で契約しても安価なMVNOの格安SIM
引き続き人気が高いUQ mobileとY!mobile。auとソフトバンクのサブブランドという位置づけで、平日昼休みなど、特定時間帯の通信速度の低下なども少なく、場合によってはキャリアショップで面倒を見てくれることもあり、スマートフォンに詳しくない人も含めて、広いユーザーにオススメしやすいサービスと言える。
しかし最近だと、一部のプランを除いて、家族割引や固定回線セット割引などが発生しない単体での契約ではやや割高感がある。そこで単体で利用してもオトク感がある、MVNOの格安SIMが再び脚光を集めつつある。
たとえば、月4GB程度しか使わないライトユーザーの場合、UQ mobileの6月以降の新プランでは「トクトクプラン2」(5GBまでと30GBまでの2段階制)となり、セット割引などがないと、月額料金は5GBまでで2948円。しかし、油断して5GBを超えてしまうと4048円となる。
これなら最初から上位プランの「コミコミプランバリュー」を契約すれば、最初から月35GBが使えて、1回10分までの通話定額も付いてきて、月3828円と安価で、かつ安心して利用できる。
一方のY!mobileは「シンプル2」のうち、4GBまでの「シンプル2 S」で2365円。ただし、4GBまでなので超えると最大300kbsに速度制限。1つ上の「シンプル2 M」は月30GBで4015円と一気に通信量も料金も大きく上がる。
一方で、MVNO大手のIIJmioにした場合、「ギガプラン」の5GBプランは950円。自宅では固定回線、外出先では動画は見ないのであれば、多くの場合はこのプランで収まってしまう。これでは余裕がないという人でも、10GBで1400円、15GBで1800円、25GBで2000円とこちらも安価だ。
mineoは大容量プランがオプション含めてオトク感あり
大手MVNOとして、IIJmioとともに名前が挙がるmineoは、少し料金体系が違う。小容量のプランがやや割高感ありだ。
たとえば、主力の「マイピタ」で5GBコースは1518円とIIJmioよりはやや高め。ただし、10GBで1958円、20GBなら2178円、50GBは2948円と大容量ほど差が縮まる。しかも、10GB以上のコースには、通信量を使い切った後や、通信量を消費しない設定にしたときでも、通信速度が最大1.5Mbpsで利用できる「パケット放題Plus」というオプションが無料で付いてくる。
mineoは「パケット放題Plus」があることでよりたくさんの通信量が使える可能性があるので、大容量であればmineoとIIJmioは使い方次第でほぼ互角と言えるだろう。ドコモのahamoともいい勝負と言える。