ニュルブルクリンク最速記録への挑戦
Xiaomi SU7 Ultraは、プロトタイプがグリーンヘルことドイツのニュルブルクリンク ノルドシュライフ(北コース)で4ドアEVセダン最速記録を樹立したことでも注目されています。この数値は以前のレコードホルダー、ポルシェのタイカン プロトタイプより20秒以上速いというから驚きです。
シャオミのテストドライバー兼車両性能開発責任者であるZhoucan Ren氏も、記録更新のために製品改良を続けたと言います。タイムアタックのために作られたプロトタイプではありましたが、量産車と同じテクノロジーとコンディションでの走行にこだわったとのこと。可能な限りの軽量化と性能向上に注力した結果、山内氏がテストで体感したとおり、加速・減速能力が向上したそうです。
Ren氏は、ニュルブルクリンクは非常に混雑したサーキットであり、良い走行タイミングを見つけるのが難しく、約1ヵ月待ってようやくアタックのチャンスを得たという劇的なプロセスだったと言います。それでもコース上にはウェットパッチ(コース内に点在する水たまり)があり、完全なドライコンディションであればさらに良いタイムが出ていたはずだ、と語るRen氏は少し悔しそうでした。
いつどのようにゲーム内に登場する?
GT7での忠実な再現と今後の展開
GT7では、シャオミEVとの共同開発を通じて、Xiaomi SU7 Ultraがゲーム内に忠実に再現されます。プレイヤーは、そのデザインと卓越したドライビング性能を、バーチャルな世界で体験できるようになります。現在中国でしか販売されていないですし、そもそも日本円で約1100万円のクルマなので、買える人が限られますが、GT7に登場すれば世界中の人がバーチャルで乗れるのです。
ゲーム内での入手方法について聞いたところ、いわゆる「カーマニュファクチャーブランド」としてブランドセントラル(自動車が買えるディーラー)に収録され、ゲーム内通貨で購入できる予定です。プレゼントカーや有料DLCとしての提供ではないとのこと。ただ、ゲーム内通貨といってもいくらくらいになるのか、PP(パフォーマンスポイント)がどのくらいになるのかはまだ未定。山内氏いわく「今、開発している最中です」とのことなので、もう少し時間がかかりそうです。
さて、「このパートナーシップは今回限りで終わるものではない」ことを山内氏は強調しました。もっと長期的なものであると明言しています。今後の展望として、シャオミとグランツーリスモは「Xiaomi VISION GRAN TURISMO」のコンセプトカーの開発においても、さらなる協力関係を築いていくとしています。また、山内氏が先日北京でXiaomi SU7の実車を見学し「かっこいい車でした」と語ったことから、いずれシャオミEVのほかのモデルが登場する可能性もありそうです。最近発表された「Xiaomi YU7」について訪ねたところ「ゲーム内に登場させてみたい」とも。
On 7 June, Polyphony Digital announced a collaboration between Xiaomi and Gran Turismo.
— Gran Turismo (@thegranturismo) June 7, 2025
Headquartered in Beijing, China, Xiaomi announced their entrance to the EV market in 2021 before announcing their first production EV, the SU7, in 2024. Then the SU7 Ultra Prototype, which… pic.twitter.com/EtH1plN7Wq