
グーグルは6月17日、PixelとiPhoneを擬人化したショート動画シリーズ「#BestPhonesForever」の新作を、「Made by Google」の公式YouTubeチャンネルで公開。
6月10日にWWDCで発表されたiOS 26の新機能、「ライブ翻訳(Live Translate)」「保留アシスト(Hold Assist)」「着信スクリーニング(Call Screening)」が、Pixelシリーズなら数年前から利用できる機能だとアピールするような内容になっています。
動画は、iPhoneが「私が新機能を発表したばかりなのに、みんながまたPixelと同じことをしていると思っている」と嘆くところから始まります。
そして、「テキストメッセージのライブ翻訳を発表した」とiPhoneが話すと、Pixelが「それは4年前にあったことがわかった」と返すのです。これは、2021年にPixel 6で搭載された、テキストメッセージや通話のリアルタイム翻訳を実現した機能を指していると思われます。

iPhoneがiOS 26の新機能について話すたびに「何年前にあったことが判明しました」と被せてくるPixel
続けてiPhoneが「保留アシスト……」と言いかけると、Pixelが「……を発表したけど、実は5年前にそれを(Pixelが)持っていたことがわかった」と返答。こちらは2020年にPixel 3以降のモデルで導入された「Hold for Me」(「代わりに待ってて」)機能のことでしょう。
さらにiPhoneが「着信スクリーニングを発表しました」というと、「それは7年前にあった」とPixel。これは、2018年にPixel 3から導入された通話相手に名前と用件を尋ねる機能のこと。
動画のラストは、iPhoneが「好奇心で聞くんだけど……Pixel 10ではどんなことに取り組んでいるの? 」とPixelに尋ねるというもの。新しいPixelが搭載する機能に、(また)iOS側が追従するのだろうといわんばかりです。

iPhoneが「Pixel 10」について尋ねるというオチ。というか、次のPixelは「Pixel 10」という名前で確定しているのでしょうか
iOS 26といえば、WWDCの開催期間中にGoogle Japanの公式Xアカウントが「突然ですが、以下の機能がGoogle Pixelなら今すぐ使えます」とポスト。iOS 26の新機能と同じような機能が、Pixelでも使えることをアピールしていました。
突然ですが、
— Google Japan (@googlejapan) June 10, 2025
以下の機能が Google Pixel なら今すぐ使えます⬇️
・リアルタイム翻訳(2021 年より)
テキストや会話をリアルタイムに翻訳
・通話スクリーニング(2023 年より)
電話に出る前に相手からの要件を確認
・代わりに待ってて(2023 年より)
保留の際、代わりに通話アシストが待機…
iOSやiPhoneの新バージョンが発表されるたびに、ネット上で「Androidでは何年も前からその機能はあったぞ」という指摘があるのはある種の“お約束”になっていますが、グーグル公式もそれに乗っかったような形でしょうか。
「#BestPhonesForever」の動画にしても、Google Japanのポストにしても、グーグルが自社スマートフォンの優位性をアピールしているように思えます。逆に言えば、グーグルはマーケティングにおいてアップル(iPhone)を強く意識しているのだ、ともいえるでしょう。
ユーザーからすれば、iOSであれAndroidであれ、スマートフォンの機能が充実・改善していくのはありがたい話。これからも両陣営の“切磋琢磨”を期待したいところです。