モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)は、23日に新製品発表会を開催し、スマホの新モデル「motorola edge 60 pro」と「moto g66j 5G」を発表しました。今回の発表では、同社の堅調なグローバル成長と日本市場でのさらなる拡大戦略を背景に、AI機能の強化、優れたデザイン性、高い耐久性を兼ね備えた新製品が柱となっています。
グローバル市場での目覚ましい成長
日本市場では2倍の成長を目指す
発表会冒頭では、同社代表取締役社長に就任した北原秀文氏が登壇。モトローラはグローバル市場において、6四半期連続で成長を続けており、市場全体の約3倍の速度で成長していると報告しました。2024年度の収益は、出荷台数ベースで約19%増加、収益ベースで約27%増加を記録しています。特に「razr」や「edge」シリーズといったプレミアムカテゴリーの出荷台数は約2倍に成長し、収益の約31%を占めるまでになったそうです。
地域別に見ても、北米市場ではプリペイドと折りたたみスマートフォンでシェア1位を達成。南米ではトップ2を維持し、欧州では2桁成長を記録。そして日本が属するAPAC地域では、出荷台数ベースで+181%という3桁成長を達成しています。法人ビジネスも11期連続で成長しており、医療、公共交通機関、小売、金融など2000以上の企業でモトローラの端末が導入されているそうです。
また、ブランドイメージも大きく変化しており、新製品購入者の約58%が35歳以下のユーザーであり、フラッグシップのrazrシリーズ購入者の半数以上が女性であることも強調されました。
今後のさらなる成長戦略として、ベトナム、インドネシア、タイといった新市場への参入に加え、スマートフォンを単なる高機能デバイスではなく、ユーザーのライフスタイルに溶け込む「ライフスタイルテック」として訴求していく方針が示されました。AIの民主化をスマートフォンの責務と捉え、GoogleのAIアシスタント「Gemini」との連携を強化。ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチといったエコシステムの拡大にも投資していくとのことです。
日本市場では、2025年度に販売台数2倍の成長を目指すとしています。これは過去2年間で3.5倍の成長を遂げてきた実績を踏まえた目標です。プレミアムな「razr」と「edge」シリーズの訴求を徹底し、ブランドアンバサダーとしてSnow Manの目黒 蓮さんを引き続き起用することで、Z世代や若者層へのアプローチを強化していく計画と話しました。