モトローラ、高性能「edge 60 pro」と高耐久コスパ「moto g66j 5G」で日本市場で2倍の成長を狙う (2/2)

文●スピーディー末岡 編集●ASCII

2025年06月24日 08時30分

前へ 1 2 次へ

高性能なプレミアムモデル「edge 60 pro」

 「edge 60 pro」は、「moto ai」対応の高性能カメラシステム、デザイン性、耐久性を兼ね備えた超急速充電対応のプレミアムスマートフォンとして位置づけられています。7月4日より主要家電量販店、MVNO事業者、公式オンラインストア、Amazon.co.jpなどでSIMフリーモデルが販売開始され、価格は7万9800円です。

 ソフトバンク版の「edge 60s pro」は7月11日より販売されます。こちらの価格は一括8万8560円で、新トクするサポートスタンダードを適用し、25ヵ月目に機種変更の場合、1200円になります。

 パフォーマンス面では、SoCにMediaTek Dimensity 8350 Extremeを搭載し、12GBメモリーと256GBストレージを備えています。Dimensity 8350 Extremeは、MediaTekのカテゴリーではハイエンドに位置づけられる高性能チップであり、モトローラを含むLenovoグループのみが使用できる特別なモデルとのこと。

 ディスプレーは6.7型のSuper HD pOLEDカーブディスプレイを採用し、120HzのリフレッシュレートとDolby Atmos対応ステレオスピーカーにより、没入感のあるコンテンツ視聴体験を提供します。

 デザイン面では、側面に加えて上下の面もカーブさせた「クワッドカーブデザイン」を採用し、スタイリッシュな見た目と持ちやすさを両立しています。カラーはPANTONEカラーのシャドーグリーン、ダーズブルー、日本独自のカルサイトホワイトの3色展開です。なお、カラーの正式名称はPANTONE Shadow(シャドーグリーン)、PANTONE Dazzling Blue(ダーズブルー)、PANTONE Calcite(カルサイトホワイト)です。

 バッテリーは5000mAhの大容量で、同梱の125W TurboPowerチャージャーにより、最短28分で1%から100%まで充電が可能です。発表会でのデモンストレーションでは、22分50秒という公式数値を上回る速さで充電が完了する様子が披露されました。ワイヤレス充電(15W Qi対応)にも対応しています。

 カメラシステムは「moto ai」に対応した高性能な5000万画素メインカメラ(Sony LYTIA 700Cセンサー、OIS対応)、5000万画素超広角/マクロカメラ、1000万画素3倍光学望遠カメラ(OIS対応)の3眼を搭載し、最大50倍のスーパーズームが可能です。インカメラも5000万画素と高画質です。

 耐久性はIP68/IP69の防水・防塵性能に加え、アメリカ国防総省の調達基準であるMIL-STD-810Hの23項目(温度、湿度、高度、振動、衝撃、耐水性など)に準拠しており、濡れた手での操作も可能です。

 また、GoogleのAIアシスタント「Gemini Live」をプリインストールし、AIとの会話を通じてアイデアを練ったり、リハーサルをしたりすることができます。対話型検索エンジン「Perplexity」との連携も強化し、常に最新データに基づいたリアルタイム性の高い検索を提供します。Perplexityは端末側面に搭載された専用AIボタンで起動でき、「edge 60 pro」では3ヵ月間、「edge 60s pro」では6ヵ月間、有料版の「Perplexity Pro」を無料で利用できます。

 さらに、「moto ai」のコンセプトのもと、画像生成機能「イメージスタジオ」や、見逃したメッセージを要約する「キャッチミーアップ」、音声の書き起こしや要約を行なう「ペイアテンション」、見聞きしたものをメモと一緒に保存し、あとから簡単に思い出せる「リメンバーディス」といった機能が順次(今秋頃)ソフトウェアアップデートで提供される予定です。おサイフケータイ(FeliCa)機能も搭載されており、日常生活での利便性も高められています。

圧倒的コスパのエントリーモデル
「moto g66j 5G」

 moto g66j 5Gは、「美しさと耐久性を兼ね備えた1台」として、エントリーモデルでありながらも優れた実用性を兼ね備えた新モデルです。7月10日から国内各チャネルでSIMフリーモデルが販売開始され、価格は3万4800円です。

 Y!mobileからは「moto g66y 5G」がSIMフリーと同日より販売され、価格は一括で3万1680円。新トクするサポート(A)を申し込み、25ヵ月目に機種変更の場合、24円になります。

 手にフィットするデザインとPANTONEカラーを採用。PANTONE Black Oyster(ブラックオイスター)、PANTONE Dill(ディルグリーン)、PANTONE Gray Mist(グレーミスト)の4色をラインナップします。

 耐久面ではIP68/IP69の防水防塵、MIL-STD-810Hの16項目をクリア、Corning Gorilla Glass 7iを搭載し、あらゆる環境で安心して使用できる高水準の堅牢性を実現しています。

 ディスプレーは6.7型の大画面で、最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており、なめらかな表示が可能です。カメラは5000万画素のSony LYTIAセンサーを搭載し、超広角撮影や暗い場所での鮮やかな撮影も楽しめます。インカメラも3200万画素と高画質です。

 そのほか、5200mAhの大容量バッテリーを搭載し、30W TurboPowerチャージに対応しているため、長時間の使用と急速充電が可能です(ACアダプター、USBケーブルは別売り)。また、RAMブースト機能により、moto g66j 5Gでは最大24GB、moto g66y 5Gでは最大12GBまでメモリーを拡張できるので、エントリーモデルといえど複数アプリを立ち上げても安心です。さらに、スピーカーはステレオで、Dolby Atmosに対応します。

【まとめ】ミドルハイとエントリーという価格帯で
日本のシェア争いに割って入る

 モトローラはグローバルでの成功を背景に、日本市場でのさらなる成長を目指し、今回の新製品を発表しました。edge 60 proシリーズは、高性能な「moto ai」カメラシステム、先進的なAI連携、そして高速充電と高い耐久性を兼ね備えたプレミアムな体験を、戦略的な価格で提供します。

防水防塵のデモンストレーション

Gemini Liveとの対話のデモ

今週末、自動車レース「SUPER GT」でマレーシアに行くRQが、現地の情報をGemini Liveに聞くとこんな感じに

 一方、moto g66j 5Gシリーズは、エントリーモデルながらも優れた耐久性、充実した基本性能、そして高いコストパフォーマンスを両立し、幅広いユーザー層に受け入れられる製品です。

グループ撮影でうっかり目をつむってしまっても……

moto aiが目を開ける補正をかけてくれる

 両シリーズともに、モトローラが掲げる「ライフスタイルテック」としてのスマートフォンの可能性を追求し、ユーザーの日常生活をより豊かにすることを目指していることが明確に示された発表会になりました。

「edge 60 pro」の主なスペック
ディスプレー 6.67型有機EL(20:9、120Hz対応)
画面解像度 2712x1220
サイズ 約72.98×160.69×8.24mm
重量 約184g
CPU Dimensity 8350 Extreme
メモリー 12GB
ストレージ 256GB
外部ストレージ -
OS Android 15
カメラ画素数 約5000万画素
+約5000万画素(超広角)
+約1000万画素(望遠)
イン:約5000万画素
バッテリー容量 5000mAh(125W対応)
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP69)
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C
イヤホン端子  -
カラバリ ダーズブルー、カルサイトホワイト、シャドーグリーン
発売日 7月4日
価格(SIMフリー版) 7万9800円
 
「moto g66j 5G」の主なスペック
ディスプレー 6.7型(120Hz対応)
画面解像度 FHD+
サイズ 約76.26×165.75×8.5mm
重量 約200g
CPU Dimensity 7060
メモリー 4/8GB(最大24GB)
ストレージ 128GB
外部ストレージ 最大2TB
OS Android 15
カメラ画素数 約5000万画素
+約5000万画素(超広角)
+約1000万画素(望遠)
イン:約5000万画素
バッテリー容量 5200mAh(30W対応)
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP69)
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C
イヤホン端子  ○
カラバリ ブラックオイスター、ディルグリーン、グレーミスト
発売日 7月10日
価格(SIMフリー版) 3万4800円
 

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング