ファーウェイが昨年10月に発売した「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を使っています。本製品の優位性に挙げられるのが心電図(ECG)機能。実は前世代の「HUAWEI WATCH GT 4 Pro」にもこの機能は搭載されていたのですが、このモデルは日本では発売されず。
今回、HUAWEI WATCH GT 5 Proの日本発売が決まったのを機に、プログラム医療機器として承認された次第。なお、6月3日に発売された「HUAWEI WATCH 5」「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」や、血圧計搭載の「HUAWEI WATCH D2」にも同じく搭載されています。
現在、複数メーカーが心電図機能をうたうスマートウォッチを発売していますが、日本のプログラム医療機器として承認されているのはHUAWEI WATCHの上述の機種と「Apple Watch」(Series 4以降とUltra)だけ。大きな優位性と言えるでしょう。
まずは「心電図」アプリをアクティベート
HUAWEI WATCH GT 5 Proは、発売当初は心電図(ECG)機能が使えない状態になっていたため、使える状態にするには、「HUAWEI Health」アプリを最新バージョンに更新する必要があります。
筆者はiPhone 16 Proとペアリングして使っていますが、「HUAWEI Health」アプリの「デバイス」→「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」→「ファームウェア更新」に進んでアップデートすると、「心電図」という項目が追加されました。それを開いて「アクティベート」をタップすると、ウォッチにも「心電図」アプリが表示されました。なお、Androidのスマホと接続している場合も、同じ手順でアップデートできるようです。
測定は30秒ほど あっけないほど簡単
測定方法は非常に簡単です。ウォッチを着けている手首を安定した場所に置き、「心電図」アプリを起動して、右下のボタンに指をそっと当てるだけ。
強く押し込むのではなく、軽く程度でOK。ボタンには電極が搭載されていて、電気信号を読み取る仕組みです。測定時間は30秒。画面にカウントダウンが表示されるので、それを見ていれば、あっという間に終了します。
筆者は人差し指を当てて測定しましたが、どの指でもいいようなので中指と薬指でも試してみました。結果は±1の範囲でした。
測定結果をプリントして病院に持って行くことも可能
HUAWEI WATCHの心電図機能では、心房細動の兆候を調べることができます。測定結果は「洞調律」「心房細動」「心拍数が110より上」「心拍数が50より下」「判定不能」のいずれかが表示されます。筆者は、これまでに2回「判定不能」となったことを除き、いつも「洞調律」と表示されています。
洞調律は、心臓が正常なリズムで動いている状態。持病がなく、健康だと思っている人であれば、常に「洞調律」と表示されるはず。なので、もし「心房細動」と表示されたとしたら焦ってしまうでしょう。心房細動とは、心房という心臓内の部屋が収縮せずに、痙攣するように細かく震える状態。不整脈の一種とも言えます。「心房細動」と表示された場合は、たとえ自覚症状がなくても、病院で診断を受けるべきでしょう。
測定した結果は「HUAWEI Health」アプリに同期されます。同アプリでは、グラフ状に表示される心電図を見ることができ、それをPDFの「心電図レポート」として共有したり、プリントしたりすることもできます。病院に行く際にプリントして持参するといいでしょう。
ちなみに、6月3日に発売されたHUAWEI WATCH 5には「HUAWEI X-TAPセンサー」なるものが搭載されていて、心電図を含む8種類の健康データをまとめて測定できる「Health Grance」という機能が搭載されています。残念ながら、GT 5 Proにはこの機能は見当たらず……。毎日心電図をチェックしたいという人は、WATCH 5も比較検討することをオススメします。