日本でもカメラスマートフォンを展開しているZTE傘下のnubia。最新モデル「nubia Z70S Ultra」がつい先日発売になりましたが、可変絞りをカメラに搭載する「nubia Z70 Ultra」と合わせ、メインカメラ画角が35mmという点が特徴的なスマートフォンになっています。
この両モデルは本体サイズが同等で、中国では外観をカメラ風にするキットが販売されています。しかもこのキット、単なるカバーではなく、パーツを組み合わせるモジュール感あふれる製品なのです。
他社のフォトキットとは一線を画す構造
シャオミなどのフォトグラフィーキットはカバー+グリップという構造。一方、nubia Z70 Ultraシリーズ用のものは中国のカメラアクセサリメーカー「Fotorgear」のもので、複数のパーツでさまざまな形態を楽しめます。まずは基本の組み合わせから。使うのはこの3つのパーツです。
どの形態でも最初に本体にカバーを取り付けます。内側を見るとMagSafe互換のマグネットがあるのが便利。
カバーの取り付けは簡単です。というのも、このカバーは本体の上下部分を覆うだけだからです。そのため、このカバーを取り付けただけでは完成しません。
そして本体上下、2つのアタッチメントをはめ込みます。
するとどうでしょう! 見た目がクラシカルなカメラフォンへと変形します。ここでポイントなのは、上下にアタッチメントを取り付けたことで、本体の縦の幅が広がること。より幅広な本体になったことで、外観はカメラらしさが増すわけです。
スマートフォンにカバーを付けた他社のフォトグラフィーキットと比べると、カメラ感という点ではnubiaのほうがより「らしく」見えます。
そして上部のアタッチメントには付属のコールドシューのパーツを取り付け可能。ここにライトなどアクセサリーを搭載できるのです。
そしてここからさらに、nubia Z70 Ultraシリーズをカメラに変形させることができるのです。上部アタッチメントの上に、もう1つのボタンなどのあるアタッチメントを重ねて取り付けることができます。
するとシャッターボタンや調整ダイヤルを備えたカメラになるわけです。中にスマートフォンが入っているとは思えないほど高い完成度ですね。なお、カメラ部分は広角部分がカメラ風、望遠と超広角カメラの部分も穴が開いておりこのまま使うことができます。
この最上部に付けたアタッチメントはNeo Barというアプリでコントロール可能。装着すると自動的にインストールされるようでした。なお、nubia本体とはBluetoothで接続されます。シャッターボタン、シャッターボタン下のレバー、右ホイール、左ホイール、コールドシューを備え、ボタンやホイールにはプロモードで設定できるISOやEV、シャッター速度、アスペクト比変更と言った機能を割り当てできます。
そして、よりカメラ風にしてくれるグリップのついたアタッチメントもあります。こちらを使う場合は本体下部に付けたアタッチメントを取り外し、交換して取り付けます。
カメラ感120%というか、もはや言うことなしのデザインです。
本体下部には三脚穴もあります。隙間からブルーの色が見えますが、装着のベースとなったモデルはZ70 Ultraのスターレイナイト版。ゴッホの名画をモチーフにしたブルーのモデルです。このようにこのキットはベースの色を完全に隠してくれるので、どの色のモデルであっても古めかしいカメラ風にしてくれます。
USB Type-C端子部分もしっかり開いています。グリップ部分が革製で若干隙間があるものの、かえって手作り風で悪くありません。
広角レンズ部分には、Fotorgearがスマートフォンに出しているTマウントのレンズなどを装着可能。また、標準で67mmのフィルターを取り付けることのできるTマウントアダプターが付属します。67mmフィルターはシャオミやvivoなど他社のフォトグラフィーキットでも採用されているフィルター径で、このキットもそれに合わせています。
NDフィルターを装着してみました。フィルターを付けても本体操作に余裕がありますね。広角以外のカメラは隠れてしまいます。これがシャオミなどのフォトグラフィーキットとの大きな違いです。ただ、nubiaのこのキットは広角カメラの中央にフィルターが配置されるというメリットもあります。
いろいろと付けてみました。コールドシューにはLEDライト、フィルターにはあえてレンズフードを装着。こうして使うと「写真を撮影してる」という感覚で、いつもの撮影とは気構えも変わってきます。
このキットの唯一の欠点は、付属のストラップの金具が太めなこと。金属を使わない別のストラップを取り付けたほうがいいでしょう。
見た目だけではなく実用性も高いこのキット、中国では約1万5000円程度で販売されています。日本でも発売してほしいものの、Bluetoothがあるため認証の手間を考えると難しいでしょうか。ぜひ検討してほしいですね。















































