ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアは、ソニーの新型ミドルクラススマートフォン「Xperia 10 VII」を10月9日に一斉発売します。発売に先立ち、各社は10月2日から予約受付を開始しています。SIMフリーモデルも10月9日発売で、価格は7万4800円です。
主な特徴は即撮りボタンと長寿命バッテリー
「Xperia 10 VII」は、Xperia 10シリーズで初めて「即撮りボタン」を搭載しました。このボタンを長押しするだけでカメラが起動し、ロック解除などの手間なく素早く撮影できるため、シャッターチャンスを逃しません。ただし、Xperia 1シリーズのシャッターキーのように半押ししてピントを合わせたりはできません。
また、5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、1度の充電で2日間持続するスタミナ性能を誇ります。さらに、独自の充電最適化技術により、4年間使い続けてもバッテリーが劣化しにくい長寿命設計が特徴です。
各キャリアの独自対応と特徴
■ドコモ:型番は「SO-52F」となります。ドコモ独自の5Gバンド、n79のエリアではローカル5Gにもシリーズで初めて対応します。アクセサリーとして、SIMカードの枠を100%リサイクルした素材で作られた環境配慮型のエコハードケースなどを発売します。価格は新規一括だと8万2720円です。
■au:衛星とスマートフォンを直接通信するサービス「au Starlink Direct」や、高速・大容量通信が可能な「5G+」に対応します。au公式アクセサリー「au +1 collection」からは、耐衝撃性に優れたブックタイプケースなどが発売されます。価格は未定です。
■ソフトバンク:5G SAネットワーク上で音声通話を実現する技術「VoNR (Voice over New Radio)」に、ソフトバンクとして初めて対応した端末となります。VoNRは5G版のVoLTEと言えるもので、5Gで通信したまま発着信や通話が可能です。今はエリアは都市部、端末もXperia 10 VIIのみですが、順次拡大予定とのことです。価格は新規一括8万8560円です。
カメラの即時性や長く使えるサポートが魅力の意欲作
Xperia 10 VIIは、単なるスペック競争に留まらず、「カメラの即時性」「バッテリーの長寿命化」「長期的なソフトウェアサポート」という、ユーザーがスマートフォンを長く快適に使い続けるために不可欠な要素を徹底的に磨き上げた意欲作と言えます。
特に、最大4回のOSアップデートと6年間のセキュリティアップデートの保証は、これまでハイエンドモデルの特権とされてきた手厚いサポートをミドルクラスにも持ち込むものであり、各キャリアも独自の次世代サービスにいち早く対応させるなど、本機への期待の高さがうかがえます。
使い勝手と安心感を両立させたXperia 10 VIIは、スマートフォン選びにおいて「長く使えること」を重視するユーザーにとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。