数値に表れない“安心感”を買うという選択
USB ACアダプタの世界は進化が早く、GaN化による小型化・高出力化は今後も続くだろう。しかし、パワーが上がりポート数が増えれば、サイズと重量が増すのは必然である。
用途ごとに複数のアダプタを使い分けるのも戦略だが、「どこでも安心して使える1台」があれば、それに越したことはない。もちろん筆者の様な重量負荷使用は個人のリスクだ。
筆者は現在Galaxy Z Fold7をメインスマホとして使用しているが、折りたたみ時の薄さを活かし、新幹線車内では窓枠とガラスの隙間に立てかけて充電することが多い。
これまで急加速でもしない限り落下したことはないが、そこにあるのは製品への信頼だ。NovaPort TRIO IIは、単なる「Type-Cが3つある充電器」ではない。0.4mmの差が生む安心感を含めて、旅の充電環境を一段引き上げてくれる存在である。筆者にとって、この衝動買いは十分に“戦略的”だったと言えるだろう。

今回の衝動買い
・アイテム:CIO「NovaPort TRIO II」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:5900円前後
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

























