アウトドアユース向けのタフネススマートフォンはさまざまな製品が販売されているが、Blackviewの「XPLORE 2 Satellite」は名前のとおり、衛星通信に対応したモデルだ。5Gはバンドn79に対応、技適も取得しており、日本でも使える。強固なボディーに大型ライトを搭載する一方で、120W充電対応、赤外線リモコン機能も内蔵するなどあらゆるシーンで活用できるスマートフォンと言える。
重戦車級のタフすぎるボディー
XPLORE 2 Satelliteは6.73型(3200×1400ドット)の高解像度ディスプレーを搭載している。最高輝度は2600ニトと比較的明るく、実際に屋外で使ってみたが明るいところでの視野性も悪くなかった。TUV SUDによる低ブルーライト認証も受けており、長時間の使用でも目の疲労が少ないとのことだ。ディスプレー表面はGorilla Glass 5でカバーされており傷にも強い。フロントカメラは5000万画素を搭載、このクラスの製品としても高性能だ。
カメラは広角5000万画素を搭載する。シングルカメラはやや物足りないものの画質が高いため、5000万画素モードで撮影すれば数倍程度のデジタルズームでも十分な画質の写真が得られるだろう。それに加えてタフネスモデルならではの、2000万画素ナイトビジョンカメラも搭載している。
本体サイズは約87.8×186×29mm、670g。一般的なスマートフォンの約3倍という重量はアウトドア向けモデルならではのスペックだ。本体は5層のArmorShield設計を採用しており、フレームは航空グレードのAl-Ti合金で強化されている。なお、電源ボタンは本体右側にある。
本体左側の赤いボタンはショートカットキーで、アプリのワンタッチ起動が可能だ。手袋をしているときや水中での使用中に良く使うアプリをすぐに起動したいときに便利だろう。なおボリュームボタンもこちらにある。
SIMカードトレイはピンを使わず爪先を差し込んで引き出すことができる。デュアルnanoSIMカードに加え、eSIMにも対応しており、オンラインで自由にeSIMを購入できる。また、4GではBand 8/18/19/26、5Gではn79と日本で必要とされる周波数もカバーしている。
スピーカー機能も強化されており「デュアル2WスマートKボックスステレオスピーカー」と呼ぶシステムを搭載。本体上下から迫力あるサウンドを奏でることができる。本体形状を見るとわかるように、角の部分は衝撃を吸収できるように強固な造りとなっている。
本体下部のUSB端子は普段はカバーでおおわれている。タフネス仕様はIP68、IP69K、MIL-STD-810Hに対応しており、最大6mからの耐落下性、最大500kgの耐加重性、さらにマイナス20~60度までの広範囲の温度下での動作が保証されている。
ハイエンドクラスの性能、衛星通信を利用可能
チップセットはMediaTekのDimensity 8300を採用。ハイエンド向けの9000シリーズのワンランク下のモデルだが、AI性能など高いパフォーマンスを示す。メモリーは16GBでストレージを使い32GBまで仮想的に拡張が可能だ。ストレージは1TBと余裕があり、高画質な動画も多数保存できる。
SIMカードトレイの片側は、最大2TBまでのmicroSDカードが利用できる。OSはAndroid 15をベースにしたDokeOS 4.2を搭載。技適も取得しており、日本での使用も可能だ。Geekbenchのスコアはシングルコア1406、マルチコア4351で、チップセット性能としてややや低めだが相応と言える。
バッテリーは20000mAhと大型で、120WのPD充電にも対応する。うれしいことにパッケージには120W対応の充電器(Type-AとType-Cのデュアルポート)と、120W対応のType-Cケーブルが同梱されていた。テスト品はヨーロッパ向けのため同地域向けの充電端子の充電器だった。
前述したようにSIMカードはnanoSIMカード2枚に加え、eSIMにも対応。nanoSIMカード2枚、またはnanoSIMカード1枚+eSIMのどちらかの組み合わせが可能だ。後者ならmicroSDカードも同時に利用できる。
側面のスマートキーはデフォルトではライトのONだが、3つの押し込みパターンに応じてアプリの起動も割り当てできる。そして、本体上部の大型スピーカーは水などが詰まったときに、簡易的に排出する機能もある。
背面には縦長のLEDライトが2つ搭載されている。ある程度明るいところでもかなり輝度は高く、暗い場所なら一目でライトを発見できるくらい明るい。後述するSOS機能を使うことも可能だ。
DokeOS 4.2には「Hi Doki」と呼ぶAI機能が搭載されており、テキスト/音声で対話しながらQ&Aやタスク支援を行なう。一般的な質問への回答、要約、翻訳、文章の作成や添削、さらに画像処理など生成AI機能も利用できる。有料になるが、ImageX(画像)/VidGen(動画)/Soundle(音楽)という生成系アプリと連携して、コンテンツ制作ワークフローも使える。
このほか、本体には赤外線を内蔵しており、一般的な家電製品のコントロールができる。家電製品には日本メーカーも一部含まれている。ツールボックスアプリは、アウトドアで必要な機能を一通り搭載。ゲームアプリのポータルとなる、ゲームモードアプリも内蔵されている。
衛星通信機能は業界標準規格の5G NTNに対応。SkyloのGEO衛星ネットワークを使い、音声メッセージ、テキストメッセージ、位置情報を送信できる。受信側のスマートフォンは衛星通信に対応している必要はなく、どのスマートフォンにも送信できる。
利用するためにはJathiStarアプリを使用し、ユーザーアカウントの作成が必要だ。料金は1メッセージ/0.2ユーロから(約37円)とのこと。残念ながら今回は実際に試すことはできなかったが、山間部など電波の届かない場所や、災害などの緊急時に活用できそうだ。








































