サムスン電子のスマートフォンのフラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズは、楽天モバイルでも販売される。同社としては久しぶりとなる高性能Galaxyの投入だ。AI機能も強化されたGalaxy S26シリーズを、自社のAIサービスとどう融合させて販売するのか? 楽天モバイルのデバイスビジネス部で端末展開を統括するキーパーソン2名に話を聞いた。
「Galaxy S26」シリーズ採用の狙いと戦略
──楽天モバイルとして、ハイエンドなGalaxyシリーズの投入を発売日と同時に行なうことは久しぶりになります。なぜ今回、導入を決めたのでしょうか?
溝口雅紀氏(デバイス販売課・シニアマネージャー、以下敬称略):我々の独自の調査により、Galaxyスマートフォンに対するユーザーニーズが非常に高いことが分かっていました。また、直近で楽天モバイルの若年層のお客様が非常に増えており、そうした方々のニーズに応えるために今回の採用を決めました。
──貴社の決算発表時にも「ハイエンド端末で若年層を取り込み、ARPUを上げていく」という話がありましたが、今回のGalaxy S26シリーズはそこに合致する製品ということでしょうか?
内田有喜氏(デバイス戦略課・ヴァイスシニアマネージャー、以下敬称略):おっしゃる通りです。今回投入する3モデルはすべて高性能なモデルであり、我々のラインナップの中でもトップクラスの「ハイエンドプラス」な高機能端末という位置付けになります。
──今回のGalaxy S26シリーズの新機能の中で、特にユーザーに響くと期待しているものはありますか。
溝口:やはり「AI機能」に注目しています。生活全般を幅広くサポートするAIは、Galaxy S26シリーズならではの強みであり、サムスンとともに広く展開していきたいと考えています。また、Galaxy S26 Ultraが採用したプライバシーディスプレイにも非常に注目しています。
──AI機能は説明が難しい部分もあるかと思いますが、店頭でのプロモーションや販売店への教育はどうされますか。
溝口:サムスンのご協力により、店舗クルー向けの勉強会や教育ツールを実施・準備しています。まずはクルー自身が価値を体験し、お客様にしっかり伝えられるように足元を固めていきます。
内田:展示については、約50店舗にGalaxy S26シリーズ専用の什器を設置したコーナーを設けます。弊社はすでにNothingのコーナーを設置した店舗を展開していますが、同様にサムスン専用コーナーもメインで展開していく予定です。なお、Galaxy S26シリーズの販売自体は弊社の全店舗約1600店舗で行ないます。
──「楽天AI」といった貴社の提供するAIサービスとは、どのようにすみ分けていきますか?
内田:我々の展開する「楽天AI」は、基本的にサービスに紐づいたAIになっています。楽天市場やトラベルなど、アプリケーションの中で利用するAIです。一方、GalaxyシリーズのAIはデバイスの中に実装されているものであり、弊社サービスとは住み分けができると考えています。
──Galaxy S26シリーズには通話時の自動対応機能等、通話で便利な機能も追加されましたが、貴社の「Rakuten Link」では使用できません。このあたりは今後利用可能にするなどの考えはありますか?
溝口:Rakuten Linkについては、Galaxy AIの自動応答など使えないというお声は認識しています。そこは現在、開発を進めているところです。将来的な連携の可能性については、具体的ではありませんがあり得る話だと考えています。
ハイスペックな製品を手ごろな価格で展開
──Galaxy S26シリーズはどんなターゲット層を狙っていますか?
内田:20~30代の若年層をメインに拡大したいと考えています。ちなみに、現在すでに取り扱っている「Galaxy A25」は50~60代の方に多く選ばれていいます。そのため、今回新たに販売するGalaxy S26シリーズはサムスン端末のラインナップの中でもうまく住み分けができると感じています。
──3モデルともハイエンド機種のため、価格は高価になります。消費者がより手軽に買えるような施策は用意していますか?
溝口:一括価格のほか、24回払いで返却可能な「買い替え超トクプログラム」を用意してます。月々の支払額は、Galaxy S26で1990円から、S26+は2990円、そしてS26 Ultraは3990円となります。さらに他社からの乗り換え(MNP)であれば、1万ポイント還元も行ないます。実質価格は3万円台後半から提供できるため、料金プランと合わせて非常に購入しやすい価格で提供できると考えています。
内田:販売価格はGalaxy S26が13万6800円、S26+が16万9920円、S26 Ultraが21万9840円です。なお、同時に発表されたワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds4」も2機種取り扱います。
──今回、Galaxyシリーズのハイエンドモデルを採用した理由はなんでしょうか?
内田:昨年までは「契約数1000万回線」という大きな目標があり、SIMのみの獲得など効率性を重視していた面がありました。しかし現在は、ハイエンド端末によってお客様を獲得し、ARPUを向上させるフェーズに入っています。そのため、Galaxy S26シリーズの採用はまさに「来るべきタイミング」だったのです。
──他社からのMNP獲得への期待はいかがですか?
溝口:非常に期待しています。他社でGalaxy Sシリーズを使っているユーザーは多いですし、中には他社で購入した端末を、そのまま楽天モバイルのネットワークで使っている方も一定数いらっしゃいます。Galaxy S26シリーズを買い求めやすい価格で提供することで、そうしたお客様が我々の店頭で買い替えてくださることも期待しています。
──販売キャンペーンの予定はありますか
溝口:予約キャンペーンと、発売後にGalaxy Budsとのセット購入でポイントを還元するキャンペーンの2つを予定しています。詳細は公式サイトをご確認ください。
──ありがとうございました





























