筆者が長年愛用していたマルチツールとは
思想が異なる逸品を衝動買いした
今回の衝動買いは、実は偶然ではない。ビクトリノックス銀座店で開催された「マルチツール メンテナンスワークショップ」に参加したことが発端だった。
熟練技師が分解し、清掃し、オイルを注し、ハンドルを交換する。その工程を目の前で見ていると、単なるナイフではなく「思想の塊」であることに気づく。
筆者が持参したのは長年愛用している「Cyber Tool M」。技師がその1本を手際よく各ツールを出したり収めたりする様子を向かい側から眺めながら、あらためて思った。これは「組み立てるための道具」であると。
帰り道、店頭で見せてもらった蓄光イエローの一本が妙に気に入ってしまった。そのブツは「Emergency Tool ハントマンライト」。いつもの赤ではない。暗闇で光る黄色。そしてハンドルに書かれた「Emergency」の文字。気づけばクレジットカードを出していた。
キッチンスケールで実測してみたところ重量はCyber Tool Mが154g、厚さ27mm前後。対するEmergencyは121g、厚さ25mm。ビット収納層がないぶん軽く、わずかに薄い。バッグに入れた時の存在感は明らかに違う。

























