このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー

8万円弱の価格据え置きは神では!? 「Pixel 10a」はAirDrop対応もうれしいコスパ抜群スマホ (1/2)

文●山本 敦 編集●ASCII

2026年04月13日 08時00分

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 Google Pixel 10aが、Aシリーズの最新モデルとして登場します。Aシリーズは日本で特に人気が高く、グーグルにとってもPixelスマートフォン全体の成長を押し上げてきた立役者的なモデルです。

 今回は2025年にグーグルが発売したGoogle Pixel 9aから、デザインや機能は大きく変わっていません。一方で昨今の円安や原材料費の高騰が続く中で、グーグルは新しいPixel 10aの直販サイトでの販売価格を7万9900円に据え置きました。その決断に筆者は、グーグルが新しいAシリーズにかける意気込みの強さを感じました。

 今回は発売前に入手したGoogle Pixel 10aの実機をもとに、新旧モデルの違いにも目を向けながらファーストインプレッションを報告します。

価格は7万9900円。AirDropにも対応したスタンダードモデルの「Google Pixel 10a」をレポートします

Pixel 10aは価格も重視したバランス設計

 Google Pixel 10aは、スマホの心臓部となるSoCに最新の「Tensor G5」ではなく、実績のある「Tensor G4」を採用しました。つまりPixel 9aと同じチップです。この選択の理由についてグーグルの担当者は「端末に求められる性能を確保、機能を充実させながら、同時にお手頃な価格を実現するため」だと説明しています。

筆者が試したモデルのカラバリはブラック系のオブシディアン。背面はプレーンなルックスです

 最新チップの採用を見送る代わりに、Tensor G4のポテンシャルを最大限まで引き出せるようにソフトウェアのチューニングにも注力したといいます。

 ベンチマークアプリのGeekbench 6でCPUとGPUのパフォーマンスを計測してみました。それぞれ5回の計測結果の平均値を取ってみたところ、下記のようになりました。

・Pixel 10a
CPU シングルコア:1694
CPU マルチコア:4157
GPU:8742

・Pixel 9a
CPU シングルコア:1677
CPU マルチコア:4037
GPU:8710

 同じTensor G4チップを搭載するスマホ同士なので、結果は当然ながら「ほぼ同点」と言ってよいスコアを記録しました。

 AシリーズがPixelスマホの中でスタンダード級のモデルであることを考慮すれば、そのパフォーマンスや、揃った機能を比較すると、価格を約8万円に抑える代わりに出し惜しみをした印象は受けません。

 ただ、ひとつ筆者が残念に感じる点があるとすれば、Pixel 10aもまたQi2規格と互換性のあるグーグルの磁気ワイヤレス充電「Pixelsnap」に対応していないことです。

Qi認証済みのワイヤレス充電には対応していますが、マグネットでぴたりと位置合わせができません

カメラの出っ張りが消失
片手で持ちやすいスリムサイズ

 デザイン面における大きな変化として、Pixel 10aが背面カメラの「出っ張り」を完全になくしたことに注目が集まっています。Pixel 10シリーズのカメラバーとは、見た目にも一線を画すデザインです。

左がPixel 9a、右がPixel 10a。カメラ部分の出っ張りがなくなりました

 背面のフルフラット化を実現するために、グーグルのプロダクトデザインチームは「0.5mm単位」の内部構造調整をしたそうです。

 アルミ削り出し素材の「ミッドフレーム構造」とし、中間の基盤層を、フロント側からはディスプレイモジュール、裏側からバッテリーモジュールが挟み込むような構造を採用。グーグルの担当者は「耐久性を担保しつつ、ギリギリまで薄型化を攻めた。数え切れないほどの落下テストとタンブリングテストを繰り返して、耐久性能も担保した」と、構造的に斬新なだけでなく、強さも確保した点を強調しています。

 リアパネルを下向きにして平らなテーブルの上に置いてみると、確かに本体が一切グラつきません。本当にフラットです。ただ、筆者はスマホにケースを着ける派なので、最終的にケースを装着して出っ張りが抑えられれば、カメラモジュールの張り出しを抑える手があることも承知しています。

 Pixel 10aの場合は純正のシリコンケースを装着すると、反対にカメラの部分が落ちくぼんでしまいます。これならば、できる限りケースは着けずに使いたくなります。

 Pixel 9aが同じ6.3型のディスプレーを搭載しているのに、Pixel 10aは本体の横幅サイズがわずかにスリムになりました。幅が0.3mmスリムになり、質量が3g軽くなっています。代わりに厚さは0.1mm、高さは0.2mmほどPixel 10aの方が大きくなっていますが、実際の使用感は、横幅がスリムになるほうが片手持ち操作の心地よさに大きく寄与すると思います。

左がPixel 9a、右がPixel 10a。ほんのこれぐらいですが、右側10aの方が横幅がスリムになりました

 6.3型の「Actuaディスプレイ」はピーク輝度が3000ニトに到達しました。Pixel 9aから約11%の輝度向上です。昼間の屋外など、明るい場所で表示の視認性がアップしています。60~120Hzの可変リフレッシュレート表示を実現するスムーズディスプレーに対応したことで、滑らかな操作性と省電力を備えています。

左がPixel 10 Pro XL、右がPixel 10a。ディスプレイの周囲の枠(ベゼル)は10aがやや太めです

 ディスプレー側には、米コーニングが2024年6月に発表した低・中価格帯モバイルデバイス向けの高耐久カバーガラス「Gorilla Glass 7i」を採用しました。筐体のフレームは100%リサイクルアルミニウム。防塵・防水性能はPixel 9aと同じIP68と、タフネスも備えるスマホです。

強靱なアルミニウムのフレームと、ディスプレー側は強化ガラスのGorilla Glass 7iによる組み合わせ

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