テザリングの設定も発見!
さて、これでS99はGoogle検索が使えるようになり、日本語入力とポインティングデバイスにより、インターネットはS99にとって桃源郷となった。しばし筆者のコラムを見たり、Gmailを見てわざわざS99で返事を書いてみたり。スケジュールを見るのも朝飯前だ。
表示される文字はかなり小さすぎるが、ピンチアウトでスクリーン上では簡単に拡大できるので、そこそこのスピードを実現している上下左右のスクロールで我慢できるなら、それなりに使えてしまうのが素晴らしい。
さて、最後になったが、WAN対応のS99の一番の特徴であるSIMの導入と設定をしてみよう。そう思ってもう一度、接続メニューを見たら、「Wi-Fiアクセスポイント」という表記に気がついた。ひょっとしてと思ってメニューをタップしたら、予想通り“テザリング設定”だ。3Gとは言え、腕時計がモバイルルーターになるなんて、なんてワクワクする楽しい仕様だろう。
早速SIM(namoSIM)を入れてみようとしたのだが、ちょっとコツが必要だった。nanoSIMは普通、金属のフレームガードに入れてから90度倒し、スライドさせて固定するものだと思っていたが、S99の場合はSIMはフレームにはブカブカで、SIMスロットに寝かせてからうわ掛け布団を被せるようにフレームガードをかぶせて固定するようだった。
SIMフリースマホと同様、SIMを入れると必ずやらないといけない設定に“APNの設定”というのがある。SIMフリースマホでも、昨今、多くの場合、APNリストの中から自分のSIMのAPNを選択するだけというのが増えてきているが、ユーザーによるAPN追加メニューを探したが見つからない。これで万事休すかと愕然としたが、なんということはなく、既存の設定を単に上書きすれば簡単に独自のAPNができあがってしまう。
音声通話は、連絡先から目的の相手をタップしても、ダイヤルパッドでも問題なし。連絡先のお店などの住所が登録されていれば、そこをタップすることでスムースにGoogle Mapで表示される。メニューからお天気アイコンをタップすれば現在地のお天気も知ることができる。