日常的な操作をテストする
「PCMARK for Android」ではスナドラ835とKirin960が接戦!
ノートPCやデスクトップPCの処理性能を包括的に把握できるため定番のベンチマークアプルケーション「PCMARK」のAndroid版だ。Work 2.0は表示や切り替えといった実操作でよくあるシーンの再現が多く、動作基準としてオススメ。5000以上のスコアであれば、よくある操作については問題なく、またベンチマーク1回あたりの実行時間も長いため、長時間の負荷に耐えるかどうかのテストにも向いている。
今回の結果はスコアどおりで、ホーム画面での切替やアプリの起動といった部分でよくわかるハズなので、気になった端末は店頭でハンズオンしてみてほしい。
Computer VisonについてはWork 2.0と似た部分があるため、計測すべきほどではないが、いちおう計測した。Storageについては、文字通りストレージの性能を測るもので、データの読み書きだけでなく、OSのレスポンスにも大きく影響する。ハイスペック端末はSoC性能が高いため、Storageスコアは並であることが多く、逆にミドルクラスは体感速度を稼いでいるためか、Storageスコアは高く出がちの傾向がある。
ただ、Kirin 960のみ変に高いスコアになったので、これは参考外としたほうがいいだろう。検証機であるP10 Plusの応答速度は良好なものだったが、Xperia XZ Premiumと比べて差があるかといえば、ほぼ同じであったためだ。なお、iOS版はリリースされていないため、グラフにA10 Fusionのスコアはない。また、P10 Plusのスクリーンショットも割愛している。
クアルコム製Snapdragon 835搭載
「Xperia XZ Premium」
クアルコム製Snapdragon 820搭載
「AXON 7」
クアルコム製Snapdragon 625搭載
「ZenFone 3」
サムスン製Exynos 7搭載
「Galaxy Feel」
MediaTek製Helio X20搭載
「FREETEL 極2」
【まとめ】無難にいくならSnapdragonか
アップルのA10 Fusionをチョイス
複数のベンチマークを実施してみたが、アップル製SoCは別として、Androidで採用されるSoCの結果を見直してみると、Snapdragon以外のSoCも性能が追いつきつつある。とくにミドルクラスのSoCについては大差はなく、購入を考える場合に、あまりSoCを意識しなくてもいいとも判断できるだろう。ただし、SoCへの最適化が済んでいないアプリもあるため、よく使用するアプリが問題なく動作するのかの確認は必要。3Dグラフィックの表示に関してとくに見受けられるため、ゲームをよくプレイするのであれば、いまのところはSnapdragonシリーズが無難だ。よくある操作についてはほとんど体感差がないため、SoC重点よりはカメラや独自機能、ビジュアルに目を向けて選んでもいいだろう。