普及価格帯のSDカードをチェック
microSDカードに速度や容量を求めてない、ちょっとしたデータのやりとりやバックアップだけに使いたいというユーザーなら、価格重視でmicroSDカードを選ぶのもアリだ。手ごろな価格の実売1000円以下という製品もある。
現在の低価格microSDは、容量や性能を無視した価格付けがなされている。というのも、CLASS10の32GBや64GBモデルが大量生産で安くなる一方、CLASS6やCLASS4の低容量モデルは逆に店頭での販売数が少なく、製品によっては価格の逆転現象が起きているからだ。
買うコツがあるとすれば、あまり性能や容量で探さず価格重視で探すぐらいしかない。
実際に転送速度を見てみるとわかるのだが、性能表記がClass 6やClass 4の製品でも読み出し性能が速いモデルがあったりと、このクラスの製品はパッケージ表記だけでは性能と価格の関係性がわかりづらい。
サンディスクやバッファローの製品はClass 10なみの性能を発揮しており、実際の価格もClass 10なみだ。むしろ、Class 10のほうが安いことがある。スマホとPCの両方でデータをやりとりするために、あえてこのクラスを選ぶ必要性はないだろう。
スマホのアプリでテキスト形式のバックアップを取ったりするのであれば、アイ・オー・データの「SDMCH-W4G/A」のような、とにかく低価格で低容量モデルの良さが出てくる。
昔と違って、AndroidでもLINEのトーク内容のバックアップをテキスト形式のファイルとして取る必要がなくなったほか、電話帳をvCard形式のテキストでバックアップやリストアすることはほぼなくなりつつある。あったとしても、いまではクラウドでPCと同期する時代だ。だが、それでも物理的なわかりやすさという点でmicroSDを使うシーンはあるだろう。