アスキースマホ総研・白書

「Androidタブレット搭載の調理器具」世界水準の最新スマホ、家電出揃う (2/3)

文●山根康宏 編集●ASCII編集部

2017年10月04日 17時00分

手軽に買える画面比率18:9ディスプレースマホ
LGエレクトロニクス「Q6」「Q6+」「Q6α」

 IFA 2017では画面比率18対9のワイドディスプレーを採用したスマートフォンが次々と発表された。ファーウェイの「HUAWEI Mate 10」は正式なスペックは不明だが、プレゼンテーションのシルエットからおそらくワイド画面になると考えられる。

 また、フランスブランドのWikoが3モデル、中国の中堅メーカーZopoも3機種を発表。そしてLGエレクトロニクスもハイエンドモデルの「V30」が18対9のワイドディスプレーを搭載する。ただしV30やHUAWEI Mate 10は価格が高く、WikoやZopoは品質の面で不安もあるだろう。そこでミドルレンジで買いやすい価格ながら、ワイドディスプレーを搭載する端末として「Q6」が登場した。

低価格ながらもワイドディスプレー搭載の「LG Q6」。メモリーを増やした「LG Q6+」もある

 デザインはLGの初代ワイドモデルである「LG G6」にかなり似ている。手が小さい女性でも片手で無理なく持てる70mmを切る横幅も魅力だ。しかもMIL規格(MIL-STD-810G)準拠のタフなつくりになっている。メモリー容量の差で3つのモデルが販売される。

  LG Q6
メーカー LGエレクトロニクス
ディスプレー 5.5型液晶
画面解像度 1080×2160ドット
サイズ 約69.3×142.5×8.1mm
重量 約149g
CPU Snapdragon 435
(オクタコア)
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
OS Android 7.1
カメラ画素数 リア:1300万画素
イン:500万画素
バッテリー容量 3000mAh
発売日 発売中
価格 約200ドル(Q6)

インスタユーザーならこの画面比率が最高

正方比率がタテに2つ並べられる画面比率18対9のスマホが増えました。動画比率に合わせず使い勝手重視の傾向が興味深いですね。各国の著名なゲームタイトルがこの比率に対応したら、一気に流れが変わりそう。
(アスキースマホ総研/オカモト)

お財布に入る? 超小型カードケータイが3G通信に対応
Elari「Cardphone 3G」

 小型のケータイを手掛けるElariは3Gに対応したカードサイズのケータイ「Cardphone 3G」を出展。日本でもクラウドファウンディングで同等の製品「NichePhone-S」が登場したが、海外では今、2Gの単機能ケータイの3G化の動きが進んでいる。

カードサイズの3Gケータイ「Cardphone 3G」。数字キーは「NichePhone-S」のように独立していない形状

背面は何もないシンプルな仕上げ。ケースに入れてネックストラップを付けて首からぶら下げたくなる

 Cardphone 3Gは通話とSMS機能に絞った単機能ケータイで、待ち受け時間は3日間。スマートフォンの電池が切れても緊急時に通話ができる、サブ用途としても最適な製品だ。ヨーロッパでは同じ番号が2枚のSIMで使えるデュアルSIMサービスを提供しているキャリアが多く、1枚をスマートフォン、もう1枚をCardphone 3Gに入れて使う用途もアピールしていきたいとのこと。価格は100ドル以下を検討中とのことだ。

厚さは5.5mmと薄く財布の中にも入りそうだ

  Cardphone 3G
メーカー Elari
ディスプレー 1.3型有機EL
サイズ 約48×85×5.5mm
重量 不明
発売日 2017年下半期予定
価格 未定

つねに持ち歩ける非常時の通話手段

極小ケータイ「premini」を愛用していた自分にはドンピシャのケータイ。つねに持ち歩いてもジャマにならず、スマホが故障した際にサッと使える安心感がナイス! アウトドア用途ではバックパックに入れておきたいですね。
(アスキースマホ総研/ミナミダ)

カメラ搭載のキッズウォッチはスパイも顔負け
Sponge「See」

 Spongeの「See」は子ども用のスマートウォッチ。スマートフォンとペアリングすれば通話の通知などを受けることができ、iOSとAndroid 4.3以上のスマホに対応。また、単体でも通話が可能で、microSIMを入れれば2Gの通話端末としても利用可能だ。

キッズ向けスマートウォッチの「See」。microSIMスロットを備え2Gながらも単体で通話できる

 電話帳はスマートフォンからインポートすることもでき、緊急時に指定した番号への発信もできる。スペックは不明だが、おそらくVGAクラスのカメラを内蔵し、ディスプレー上部のカメラで写真撮影が可能。画像はスマートフォンへ自動転送もできるとのこと。側面に懐中電灯になるライトを内蔵するなど、キッズ向けスパイ腕時計とも言える製品だ。

ディスプレー上に低解像度のカメラを内蔵し、手軽に写真撮影も可能。スマートフォンに転送してシェアできる

側面にはLEDライトを内蔵。まるでスパイウォッチのように楽しめる機能が満載だ

  See
メーカー Sponge
ディスプレー 1.44型液晶
画面解像度 128×128ドット
CPU MTK2503
バッテリー容量 400mAh
発売日 発売中
価格 39.99ユーロ

オトナ向けのサイズも売ってほしい

搭載機能にもよりますが、スマートウォッチは少々お高い製品が多め。なのに通話対応でこの価格はすばらしいです。デザイン的にも機能的にもお子さんに持たせる製品ではありますが、オトナが使っても活用できそう。
(アスキースマホ総研/つばさ)

これが真のスマートなウォッチ、ボタンひとつでSOS発信
Doro「Secure 480」

 ヨーロッパで年配者向けのケータイやスマートフォンを手掛けるDoroの腕時計型ケータイ「Secure 480」。2Gの通信機能を内蔵し、SIMがビルトインされている。また本体にはGPSも内蔵しており、家族のスマートフォンアプリを使ってこのSecure 480のGPS情報を確認し、居場所をつねにチェックできる。

年配者をターゲットにした腕時計型ケータイ。基本的な機能はGPSと通話のみとシンプルだ

 Secure 480本体の機能はアナログの腕時計と緊急発信のみというシンプルなつくり。側面の竜頭(リュウズ)を長く押すと、指定した緊急発進先にワンタッチで発信できる。体調が急に悪くなったときや、外出中に居場所がわからなくなったときなど、不慮の事態が起きても竜頭を押すだけで電話が発信できるのが便利。

文字盤内のディスプレーには電池残量やアンテナマークを表示

スピーカーを内蔵しているため本体はやや厚い。1回の充電で3日間の利用が可能とのこと

 本体がやや厚みがあるのはスピーカーフォンのスピーカーを内蔵しているからで、ハンズフリーでの通話が可能。年配者向けのケアサービス企業などから販売される予定とのこと。

  Secure 480
メーカー Doro
サイズ 約48×48×17mm
重量 約65g
CPU Cortex-M3
メモリー 64KB
バッテリー容量 500mAh
発売日 2018年予定
価格 未定(個人販売無し)

これぞ機能美! 見守り機能も魅力的

機能的には見守り系に特化しながらスタイリッシュなデザインなのが◎。年配の方が装着しても違和感が少ないでしょうね。海外旅行中に家族とはぐれないように活用するのも便利そうだと思います。
(アスキースマホ総研/エリコ)

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