松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」

雨にも負けず、汗にも負けず、エクササイズ「W61CA」 (2/3)

文●松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

2008年03月14日 21時00分

日常の移動をエクササイズの場に


 しかし、ここで冒頭に書いたことを思い出す必要がある。

 「決意をすることが無謀」なんて言ったくらいの人だ。いちいちNike+一式を揃えたり、自転車にemetersを取り付けたりするかどうか。トレーニング後に毎日パソコンに接続するだろうか。再び初夏の陽気が訪れるときに、春先の決意が崩れ去った様子をもう見たくないのである。

 そこで、今年の春はau Smart Sportsの「Run & Walk」を利用してみてはどうだろう? auの2008年春モデルとともに発表されたこのアプリは、ケータイをエクササイズ記録マシンに変えてしまうのだ。このアプリの対応機種の中で、ベストマッチなのが防水スポーツケータイの「W61CA」なのである。

W61CA

W61CA。カッコイイスニーカーのような黄色がまぶしいデザインは、スポーツマインドをかき立ててくれる

 Run&Walkは、auのケータイではおなじみになったGPS機能を利用して、位置情報を細かく取得し、コース、距離、高低差、時間、スピード、消費カロリーをその場で記録してくれるアプリである。記録したデータはサーバーに保存され、ケータイだけでなくパソコンの画面でも見ることができる仕組みだ。モードはウォーキング/ジョギング、自転車といった2種類のモードが用意されている。

RUN&WALK

RUN&WALKモードの画面。GPSの測位を元にした「数字」をすぐに見られる

運動が終わって「STOP」ボタンを押すと、サーバにデータが送られ、ルートを地図上で確認できる。

 このアプリが素晴らしいのは、日常の移動をエクササイズの場に変化させることができる点だ。

 「ランニングする」「ウォーキングに出掛ける」という意識がなくても、このアプリを起動して記録を取れば、自分が普段どれだけ歩いているか、どういうペースで歩いているか、どのくらい消費カロリーがあるのかを「数字」で見せてくれる。

 この数字が出てくると、だんだん歩いたり走ったりするのが楽しくなってくる。1駅手前で降りて歩いてみようだとか、ウィンドウショッピングで街歩きをしようだとか、自転車で出掛けてみようといった具合だ。単なる移動のために歩いていても、早歩きにして平均時速を7.5km/hに保ってみようと思ってしまう。

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