松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」

ジョギングという行為に生きる「Sportio」 (2/4)

文●松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

2008年07月24日 11時00分

まるでバトンのようなINFOBAR2


INFOBAR2

INFOBAR2は、本体サイズが幅47×高さ138×奥行き15.5mmで、重量が約104g

 au Run & Walkは、Sportio以外のau端末でも使えるが、既存のケータイを持ってのジョギングは、案外難しい。僕はそれを身をもって体験した。

 夜、夏の気温がある程度落ち着いてきた頃合いに、ケータイとカギを手にしてジョギングに出かける。走るのに邪魔になる荷物はできるだけ置いていくのは当たり前だが、ケータイだけはナビゲーターとして持って行くのだ。

 ただ、僕が持っているauの端末はストレート型の「INFOBAR2」なので、ポケットの中に入れて走るとすわりが悪い。これが例え折りたたみ型だったとしても100g前後のケータイをポケットに入れて走るとポケットの中でケータイが跳ねてしまうし、場合によっては道路に落っことしてしまうだろう。

 iPhoneもジョギングのお供には向かなそうだ。iPod向けのスポーツ用アクセサリーは充実しているし、付属しているイヤホンは外の音をキチンと通し、しかも電話がかかってくれば首元にあるスイッチですぐに話し始められる。しかし、大きさと重さは解決しにくい問題点だ。

 そこで僕はまるでリレーのバトンのようにINFOBAR2を手に持って走っている。端末下半分のボタン部分を握ることで、ときどき確認したいRun&Walkの画面も見られるわけだ。

 バトンを握っている感じになるのは確かに励みになる。しかし、決してスマートとは言えない。やはり走るときに持ち歩く端末としては、INFOBAR2も大き過ぎる。

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