前編、中編に引き続き、後編では新型iPhoneの機能について細かくフォローしていこう。
5万本という圧倒的なアプリ数
iPhone OS 3.0の紹介後、スピーカーはCCOのティム・クック氏から上級副社長のフィル・シラー氏にバトンタッチ。
シラー氏は、「The phone that has changed phones forever.」(iPhoneは電話の世界を一新した)という米Time誌の言葉を引用し、全世界の携帯電話によるインターネット閲覧の使用率において、iPhoneが3分の2という圧倒的シェアであること(次点はアンドロイドで、全体の1割)、アプリの数はアンドロイドが4990点、ノキアが1088点、ブラックベリーが1030点だが、iPhoneは5万本もあることを強調した。
そして発表されたのが、iPhone 3G Sだ。
SはスピードのS! JavaScriptは「3倍速い」ぞ
「iPhone 3G Sは、最速のiPhone。名称に付く『S』は『SPEED』の頭文字。デザインは昨年発表したiPhone 3Gと同じですが、中身はまったく別物です」と、iPhone 3G Sがどのくらい速いかを、さまざまな操作を引き合いに話している。
JavaScriptの実行速度は、iPhone OS 3.0をインストールしたiPhone 3Gより3倍速くなったという。3D描画エンジンに「OpenGL ES 2.0」を採用し、より高度な3Dゲームも動くようになった。さらに従来より高速な通信網である7.2Mbps HSDPAにも対応した(ソフトバンクモバイル広報によれば、国内でも7.2Mbpsでの通信が可能という)。