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スリムで防水&タフ! arrows、AQUOS、DIGNOのカメラ比較 (2/3)

文●小林 誠 編集● ASCII.jp

2016年10月17日 12時00分

実写比較ではまずarrows SVがリード

 ここからは実写比較。いつものようにカメラはオート、初期設定のままで同じ被写体を撮影、デジイチ(キヤノン EOS 70D)も加え、デジイチの写真と比較して判断する。

arrows SV

AQUOS U

DIGNO F

EOS 70D

 DIGNO Fは色がクッキリ出ていて濃い。アヒルの黄色、花のピンク、カラータイルも強めの色で、ウサギの人形はやや茶色味がかっている。カーテンも同様だ。同じくAQUOS Uもカラータイルとアヒルの色が濃いめに出ている。

 一方、arrows SVはアヒルとウサギの両ペンギンの色が白っぽく、とくにウサギはかなりシルバーな印象。カーテンの色もややくすんだ感じ。だが造花、カラータイルの色はデジイチとほぼ同じ。ほどほどに色を抑えたことでarrows SVがリードと言えるのではないだろうか。

インカメラの比較でもarrows SVの自然な色味が◎

 次にインカメラで同じように撮影し画像を比較。ただしこちらは筆者の主観でキレイと感じた機種を勝ちとする。

arrows SV

AQUOS U

DIGNO F

 ここでも真っ先に脱落したのはDIGNO F。しかも正直画質的には厳しく、色がくすんでいる。造花はピンクではなく白に。アウトカメラとは逆に色が全体的に薄い。また画素数の問題で粗く感じる。

 残る2機種だがAQUOS Uは色がやはり濃過ぎる印象。シーラカンスの人形や造花がクッキリしていて映えるのでキレイではあるが、アヒルの唇やカラータイルは違和感がある。arrows SVはアウトカメラと似た傾向で、より自然に近い色。筆者のミスで多少ブレたものの十分キレイと言える。

暗所比較は3機種とも○もDIGNO Fがなかなか!

 さらに再びアウトカメラとデジイチを使って暗所比較。被写体周辺の明るさを一般的なオフィスよりも暗い約150ルクス程度に設定している。

arrows SV

AQUOS U

DIGNO F

EOS 70D

 これは3機種とも非常によく撮れている印象。アヒルの人形とカラータイルに関しては3機種とも甲乙つけがたく、比較ポイントはカーテンと床になる。ここでarrows SVとAQUOS Uが脱落した。この2機種はカーテンがグレイ、床が白と一見問題無いように思えるが、カーテンも床もやや茶色がかった感じのDIGNO Fを上と判断した。

暗所をインカメラで撮影、今度はAQUOS Uが勝つ

 さらに同じ暗所でインカメラを使う。こちらも筆者の主観で判断する。

arrows SV

AQUOS U

DIGNO F

 これはAQUOS Uの勝ちだろう。明るくシーラカンスの顔が見えるのが○。他の2機種では顔が黒く潰れている。とくにDIGNO Fは完全に顔が見えず×。ただし画像全体の粗さが気になるのはarrows SVのほう。このあたりオートによる設定の差が出たか。結果、実際に撮影するテストではarrows SVが2勝、AQUOS UとDIGNO Fはそれぞれ1勝という展開だ。

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