やっぱりシンプル過ぎる!
arrows SVは超簡単設定
最後に各スマホのカメラ機能を見ていく。まずはarrows SVなのだが、arrowsシリーズではおなじみの超シンプルなカメラだ。主な機能はHDR、セルフタイマー、パノラマ、連写モード程度。
もちろんスマホではカメラアプリを追加することもできるのだが、arrows独自の機能がないのはさみしい。もっともここまでシンプルなら使い方で迷うことはない。
従来の機能もたっぷり踏襲
マニアでも楽しめるAQUOS U
AQUOS Uは従来シリーズと同じく「タイムラプス」や「銀残し」といった撮影モード、「NightCatch」「フレーミングアドバイザー」といった機能を残している。
さらに「おすすめプラス」モードで、前述したシーン設定を使える。たとえば「くっきり」「ふんわり」といった雰囲気で設定を選べる。また「フルマニュアル」も用意しており、ISO感度やシャッタースピードを自分で調整して撮影が可能だ。
これまでの充実の設定を楽しめるうえ、上級者も満足できるが、初めてAQUOSシリーズを使う人は設定の多さに戸惑うかも。arrows SVとは真逆だ。
DIGNO Fは機能は普通だが
わかりやすいメニューは〇
DIGNO Fは従来の京セラ製端末と同様に、カメラ画面のスクリーンショットをスマホ単体で撮れないのが辛い(だから今回はデジイチで撮影した)。ただ普通のユーザーならあまり気にならないだろう。
カメラのUIはアイコンが並んでおり、文字が並ぶAQUOS Uよりもわかりやすい。もっともAQUOS Uより機能は少なめ。派手な独自機能もないが、マニュアルモードがあるので明るさやISO感度、ホワイトバランスなどを細かく調整することは可能。手振れ補正やタイムラプス、夜景やスポーツモード、楽しいエフェクトと“普通レベル”のスマホらしい機能、設定は最低限用意されている印象だ。
安定した成績を残したarrows SVがリードか
今回はarrows SVを勝ちとしたい。画質の2勝を重視したのと、起動時間、撮影スピードで2位という安定感も良い。ただ起動時間の2秒63や、暗所のインカメラ比較、シンプルな機能とピンポイントでかなり気になる部分はある。とはいえ、「オートでサクッと綺麗に撮る」という一般的な使い方では問題ないと判断した。
AQUOS Uも冒頭の起動時間でいきなり強さを見せたが、イマイチ決め手に欠ける。撮影間隔で3位に甘んじたのも痛い。さらにDIGNO Fとなると振り幅が大きく、逆転するか、大崩れするかという両極端っぷり。写真も色が濃くなったり薄くなったりと読めないところがある。
次回はスタミナ比較。防水&タフにも関わらずスリムな3機種だが、バッテリー容量を見るとAQUOS Uのみが3000mAh超え。あとの2機種は少なめだ。結局AQUOS Uが勝つのか? arrows SVが阻止するのか、それともDIGNO Fが筆者の心を動かすほどの大逆転を起こすのか!? 次回をお楽しみに。