最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測

スリムで防水&タフ! arrows、AQUOS、DIGNOのカメラ比較 (3/3)

文●小林 誠 編集● ASCII.jp

2016年10月17日 12時00分

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やっぱりシンプル過ぎる!
arrows SVは超簡単設定

 最後に各スマホのカメラ機能を見ていく。まずはarrows SVなのだが、arrowsシリーズではおなじみの超シンプルなカメラだ。主な機能はHDR、セルフタイマー、パノラマ、連写モード程度。

 もちろんスマホではカメラアプリを追加することもできるのだが、arrows独自の機能がないのはさみしい。もっともここまでシンプルなら使い方で迷うことはない。

従来のarrowsシリーズと同様にカメラアプリはとことんシンプル

従来の機能もたっぷり踏襲
マニアでも楽しめるAQUOS U

 AQUOS Uは従来シリーズと同じく「タイムラプス」や「銀残し」といった撮影モード、「NightCatch」「フレーミングアドバイザー」といった機能を残している。

多様な撮影モードのほか、フレーミングを手助けしてくれる機能も

 さらに「おすすめプラス」モードで、前述したシーン設定を使える。たとえば「くっきり」「ふんわり」といった雰囲気で設定を選べる。また「フルマニュアル」も用意しており、ISO感度やシャッタースピードを自分で調整して撮影が可能だ。

各種設定を自由に変更できるマニュアルモードもある

 これまでの充実の設定を楽しめるうえ、上級者も満足できるが、初めてAQUOSシリーズを使う人は設定の多さに戸惑うかも。arrows SVとは真逆だ。

DIGNO Fは機能は普通だが
わかりやすいメニューは〇

 DIGNO Fは従来の京セラ製端末と同様に、カメラ画面のスクリーンショットをスマホ単体で撮れないのが辛い(だから今回はデジイチで撮影した)。ただ普通のユーザーならあまり気にならないだろう。

 カメラのUIはアイコンが並んでおり、文字が並ぶAQUOS Uよりもわかりやすい。もっともAQUOS Uより機能は少なめ。派手な独自機能もないが、マニュアルモードがあるので明るさやISO感度、ホワイトバランスなどを細かく調整することは可能。手振れ補正やタイムラプス、夜景やスポーツモード、楽しいエフェクトと“普通レベル”のスマホらしい機能、設定は最低限用意されている印象だ。

シンプルながらも各種撮影機能やエフェクトなどは用意されている


安定した成績を残したarrows SVがリードか

 今回はarrows SVを勝ちとしたい。画質の2勝を重視したのと、起動時間、撮影スピードで2位という安定感も良い。ただ起動時間の2秒63や、暗所のインカメラ比較、シンプルな機能とピンポイントでかなり気になる部分はある。とはいえ、「オートでサクッと綺麗に撮る」という一般的な使い方では問題ないと判断した。

 AQUOS Uも冒頭の起動時間でいきなり強さを見せたが、イマイチ決め手に欠ける。撮影間隔で3位に甘んじたのも痛い。さらにDIGNO Fとなると振り幅が大きく、逆転するか、大崩れするかという両極端っぷり。写真も色が濃くなったり薄くなったりと読めないところがある。

 次回はスタミナ比較。防水&タフにも関わらずスリムな3機種だが、バッテリー容量を見るとAQUOS Uのみが3000mAh超え。あとの2機種は少なめだ。結局AQUOS Uが勝つのか? arrows SVが阻止するのか、それともDIGNO Fが筆者の心を動かすほどの大逆転を起こすのか!? 次回をお楽しみに。


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