ASCII Power Review

HUAWEI P40 Pro 実機レビュー = 水面ディスプレーと強カメラ搭載の5Gスマホだ

文●写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

2020年04月14日 13時00分

 ライカカメラをおしだして、カメラ性能に定評のあるファーウェイの最新端末だけに、写真画質は非常に高レベルだ。

 今回桜を撮影してみたが、見たままの色合いで、かつ解像感高く記録できている。夜景モードも非常に明るく、かつノイズが少なく撮影されている。

 特に右奥のビルの壁面に暗所ノイズがほとんど発生しておらず、なおかつタイルの質感が残されている点には驚かされた。

 望遠領域については、光学5倍、それにデジタルズームを加えた10倍、50倍と撮影してみたが、10倍までは鑑賞に耐える画質が確保されている。

 50倍でも細かなディテールを捉えているものの、正直に言えばまるで油絵のような画質だ。ただし遠くの看板などの文字も撮影できるので、メモ用の倍率としては重宝するだろう。

広角カメラで撮影。イメージ4096×3072ドット 、焦点距離27mm、シャッタースピード1/3145、F1.9、ISO50、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

超広角カメラで撮影。イメージ情報3840×2592ドット 、焦点距離18mm、シャッタースピード1/1961、F1.8、ISO50、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

広角カメラで撮影。イメージ情報4096×3072ドット 、焦点距離27mm、シャッタースピード1/4386、F1.9、ISO50、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

望遠カメラ(5倍)で撮影。イメージ4096×3072ドット 、焦点距離135mm、シャッタースピード1/895、F3.4、ISO50、露出モード Program (auto)、測光方式Pattern

望遠カメラ(10倍)で撮影。イメージ4096×3072ドット 、焦点距離269mm、シャッタースピード1/835、F3.4、ISO50、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

望遠カメラ(50倍)で撮影。イメージ情報4096×3072ドット 、焦点距離1346mm、シャッタースピード1/631、F3.4、ISO50、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

夜景モードで撮影。イメージ情報4096×3072ドット 、焦点距離27mm、シャッタースピード5.0s、F1.9、ISO320、露出モードProgram (auto)、測光方式Pattern

アプリストア「AppGallery」の
メジャーアプリ充実を希望です~

 現時点のAppGalleryにはメジャーアプリの多くがまだ提供されていない。筆者が確認したところでは、SNS系では「TikTok」は配信されていたが、「LINE」、「Twitter」、「Instagram」などは提供されておらず、「Facebook」はダウンロードするためのリンクのみが用意されていた。

 「Amazonアプリストア」をインストールして、アプリ不足を回避する方法もある。それでもすべてがそろうわけではなく、またバージョンが古いアプリも多いので利用する際には注意しなければならない。

AppGalleryのホーム画面。日本語化されているアプリも含まれている

記事執筆時点で「LINE」アプリはAppGalleryに掲載されていない

 グーグルを含めても、ウェブ版でかなりのサービスはカバーできるが、やはりアプリ版の使い勝手には及ばない。

 グーグル以外のメジャーアプリの多くがAppGalleryで提供されること、そして、そもそも米商務省の制裁対象リストから解放され、対等な条件でサムスンやアップルとしのぎを削り、5G時代の情報端末が進化していくことを強く望みたい。

 HUAWEI P40 Proはハードウェアとして非常によくできていることは間違いない。クアッドカーブオーバーフローディスプレイによる全画面感はスマートフォン随一の美しさだし、カメラ性能についてはさすがトップランナーの実力で、実際に撮影した写真で証明したとおりだ。

 日本でも発売されるにちがいないので、5Gスマホで悩んでいるみなさんは、有力候補の1つとして発売を待っていい端末なのである。

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