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よりカメラらしさにこだわった「Xperia 1 II」のPhotography Proモード (2/2)

文●佐野正弘 編集●ASCII

2020年05月19日 12時00分

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一眼レフ並みの撮影体験ができる
「Photography Pro」

 そのことを象徴しているのが「Photography Pro」というアプリである。ソニーの一眼レフカメラ「α」シリーズの技術とインターフェースをスマートフォンに取り入れたもので、一眼レフ感覚で設定を変更しながらこだわりの写真を撮影できる仕組みを備えているのが特徴となる。

 実際、撮影モードを「M」(マニュアルモード)に切り替えれば、画面右側のパネルからフォーカスやシャッタースピード、露出、ISO感度などさまざまな項目の設定を変更しながら撮影できるようになる。

「Photography Pro」の画面。「α」シリーズのインターフェースを意識した画面構成で、シャッタースピードや露出など細かく制御しながらこだわった撮影が可能だ

 フル活用するにはある程度カメラの知識が必要になるが、マニュアルフォーカスにして後ろの被写体にフォーカスを当てる、シャッタースピードを遅くしてブレを生かした撮影ができるなど、さまざまな表現ができるようになっている。実際にいくつかの設定を変えて撮影してみた写真を以下に示すが、一眼レフカメラに近い操作感で細かなコントロールをしながら撮影を楽しむことが可能だ。

フォーカスをマニュアルフォーカスにすることで、表現したい内容によってフォーカスを自由に変えられるようになる。こちらは正面のオブジェクトにフォーカスを当てた写真

こちらはあえて後ろの花にフォーカスを当てた写真。強調されるポイントが大きく変化してくるのが分かる

ホワイトバランスを「オート」にして撮影した写真。被写体からホワイトバランスを判別しているためか、実際の見た目より青みが強くなっている

そこでホワイトバランスを「太陽光」にして撮影。より実際の見た目に近い写真を撮影できるようになる

シャッタースピードを遅くして撮影すれば、走行中の車をあえてブレさせた表現をすることなども可能。ただしその分手ブレがしやすくなるので、タイマー撮影を使うなどして手ブレを抑える必要がある

 また3つのカメラの切り替えも、左側の「Lens」をタップして簡単に変更可能。切り替え時に出てくる矢印をタップすることで、デジタルにはなるがズームも可能。望遠カメラを使えば、最大で焦点距離100mmまでの撮影に対応できる。

「Lens」をタップすれば16mm、24mm、70mmと3つのカメラを切り替えての撮影が可能。切り替え後はデジタルズームも可能だ

超広角カメラ(16mm)で撮影した写真

標準カメラ(24mm)で撮影した写真

望遠カメラ(70mm)で撮影した写真

 ちなみにPhotography Proにはディスプレー上にシャッターボタンがなく、本体のシャッターキーを使う仕組みとなっており、こうした点からも撮影に対するこだわりを見て取ることができる。ちなみにシャッターボタンを半押しにするとオートフォーカスをロックした状態にでき、すぐシャッターを切れるようチャンスを待ち続けるなどの操作も可能だ。

 またXperia 1 IIは、オートフォーカス(AF)と自動露出(AE)が追従した状態で、秒間20コマの高速連写をすることも可能。高速連写ができるのはセンサーサイズが大きい標準カメラのみとなるが、動きの速い被写体にAF/AEが追従して撮影できるので、動いている被写体の決定的な瞬間を撮影するのに大いに役立つだろう。

鳩が羽ばたく瞬間を高速連写で撮影した1枚。高速撮影に対応したセンサーの威力が発揮され、素早く動く羽もあまりブレることなくしっかり捉えられている

 ちなみにXperia 1に搭載されていた瞳AFは、新たに人物だけでなくペット(犬、猫)にも対応したとのこと。残念ながら動物を撮影する機会がなく試すことができなかったのだが、ペットを飼っている人にとっては便利な機能といえそうだ。

【まとめ】工夫して撮影することが楽くなるスマートフォン

 もちろん、Xperia 1 IIはこだわりの撮影だけができる訳ではない。Photography Proで「Auto」の設定にして撮影する、あるいは通常のカメラアプリで撮影すれば、スナップショットのように手軽な撮影にも対応できるので、その点は心配無用だ。

もちろん通常のカメラアプリも搭載されているので、こちらを使えばより手軽に撮影が可能。フロントカメラもこちらから利用する形となる

 とはいうものの、Xperia 1 IIのカメラの真骨頂が、細かな設定を変えながらベストショットを自ら作り出す、こだわり撮影にあることは確かだ。人工的な“簡単・綺麗”を求めるならベストな選択とはいえないが、リアルさにこだわってカメラの表現を楽しみたいならば、Photography Proを搭載したXperia 1 IIの楽しさが理解できるだろう。

ドコモ「Xperia 1 II SO-51A」の主なスペック
メーカー ソニーモバイル
ディスプレー 6.5型有機EL(21:9)
画面解像度 1644×3840ドット
サイズ 約72×166×7.9mm
重量 約181g
CPU Snapdragon 865
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 10
5G最大通信速度(下り/上り) 3.4Gbps/182Mbps
5G対応周波数 Sub6
無線LAN IEEE802.11ax(2.4/5GHz対応)
カメラ アウト:約1220万画素(16mm/F2.2)
+約1220万画素(70mm/F値2.4)
+約1220万画素(24mm/F値1.7)
+TOFカメラ
/イン:約800万画素(F2.0)
バッテリー容量 4000mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 ○/○(IPX8/IP6X)
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
Qi
カラバリ ブラック、ホワイト、パープル
発売時期 4月下旬以降

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