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政府が進める「ワーケーション」休暇中にまで働く意味とは (1/3)

文●山口健太 編集● ASCII

2020年07月31日 09時00分

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休暇を取りながら働く「ワーケーション」が話題に

 休暇を取りながら働く「ワーケーション」の促進を政府が提唱したことが、大きな話題になっています。ネット上では「休暇中にまで働きたくない」という声が挙がる一方、「休暇が取れない」人の新しい働き方として、可能性を感じる部分もあります。

■休めない人でも「休暇が取りやすくなる」

 ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、米国などで広まっている働き方です。日本でも和歌山県や長野県が積極的に取り組んでいるようです。

 休暇中に働く、という概念に抵抗を覚える人は多いでしょう。JTB総合研究所の調査では、2割程度の人が「仕事とプライベートは完全に分けたい」と答えています。本来であれば、仕事から完全に離れた長期休暇を誰もが自由に取れることが理想です。

 一方で、「プライベート旅行先での仕事が業務として認められれば休暇が取りやすくなる」という人も3割近くいます。ゴールデンウィークのような連休をフルには休めないという人でも、ワーケーションなら1週間の海外旅行に行ける可能性が出てくるわけです。

オーストリア・ウィーンのアパート。リモートワークができる仕事なら場所を問わずに働ける

 背景にはテレワークやリモートワークの普及があります。テレワークと在宅は必ずしもイコールではなく、インターネットに接続できる場所ならどこにいてもよいのではないか、と考えるのは自然な流れといえます。

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