末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

ファーウェイが低価格端末のHonorを売却 部品やソフト調達はどうなるのか? (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII

2020年11月26日 12時00分

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新生Honorの端末は
Googleのプラットフォームを採用できるのか?

 こうしてHonorはファーウェイから切り離され、独立したスマートフォンメーカーとして再スタートを切ることになる。声明文では開発の方向性に変化はないとしているが、新生Honorで気になるのが半導体などの部品とソフトウェアの調達がどうなるかだ。

 米政府の禁輸措置を受け、ファーウェイは「Google Mobile Services」を使用できない状態が続いている。対応策としてファーウェイ独自の「Huawei Mobile Services」を急ピッチで立ち上げているが、コンシューマー部門を統括するRichard Yu氏の本音はGoogleエコシステムを継続して用いることだった。ファーウェイと無関係になった後で、HonorがGoogle Mobile Servicesを採用するのか、できるのかは気になるところだ。

 また、これまでのHonor端末はファーウェイのAndroidをカスタムした「EMUI」を用いてきたが、今後はどうなるのかも注目される。

 中国スマートフォン市場はファーウェイ、シャオミ、Oppo、Vivo、Realmeなど混戦を極めている。Honorの旅立ちはどうなるのだろうか。

 

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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