●220万人「悪いとは思わない」
これまで「1年間、基本料金が無料」というキャンペーンを展開してきたが、無料で通信が使い放題(自社エリアのみ)という大盤振る舞いにもかかわらず、1月末現在で220万も集まったと言える一方、「220万しか集まらなかった」という評価も下せる。
個人的には「やはり、ユーザーがキャリアを乗り換えるのは相当、腰が重いことなのかな」とも思うが、楽天モバイルとしては、220万という数字をどう評価しているのか。
同社CMOの河野奈保氏は、「これまでアクセルを全開にしてきたと言うよりも、ネットワークとのバランスをとってきた。ユーザーにご迷惑をかけることなく、拡大してきた。いま時点での数字は決して悪いとは思っていない。昨年末に向けて伸びてきたので、いい形と思っている。じゃあ、もっと伸びないかというと、ユーザーは楽天モバイルを新しいキャリアで、得体の知れないものと思っている。まずは試しに使ってもらって、使ってもらった人の声を広げていくことをしないといけない」と語る。
1年間無料キャンペーンや4月以降の1GB未満が0円という設定も「得体が知れないので、まずはお試し的に使ってもらう」ということを意識した戦略というわけだ。
楽天モバイルが本格サービスを開始してまもなく1年になろうとしている。新規参入のキャリアとして、この1年はどんな年だったのか。