最新のiPad Airにも迫る基本性能
最後に、ベンチマークテスト結果を示しておこう。今のところ3Dゲームなどで遊ぶつもりはないので、パフォーマンスについてはさほど気にしていないのだが、それでも速いにこしたことはない。
iPad Air (第4世代) |
iPad (第8世代) |
iPad Pro (2020) |
iPhone 12 mini |
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AnTuTu総合 | 661878 | 456614 | 760949 | 600954 |
GeekBench CPU Single | 1594 | 1114 | 1128 | 1596 |
GeekBench CPU Multi | 4280 | 2626 | 4720 | 4028 |
GeekBench Compute (GPU) | 12433 | 5426 | 12179 | 9401 |
まずは、モバイルデバイスの性能評価によく使われるAnTuTuの結果を見てみよう。この大きさのスマホで、このスコアが60万を超えているのは、なかなかのものだと思われる。
それでも同じA14 Bionicチップを採用した最新のiPad Airには、若干劣っている。チップが同じでも、クロック周波数や、発熱に対する運用のしかたなどが同一とは限らないので、機種によって性能差が出ることはある。とはいえ、最新のスタンダードなiPadよりはかなり速く、この大きさを考えると非常に頼もしいと感じられる。
もう1つのテスト、GeekBenchでは、CPUに関してはiPad Airとほぼ同等と言っていいだろう。さらにA12Z Bionicチップを採用した最新のiPad Proの12.9インチモデルにも迫るものがあり、誇らしい気さえしてくる。
一方、GPUによる演算性能を評価するComputeテストでは、同じチップのiPad Airにも、iPad Proにも、はっきりと及ばない結果となっていて、ちょっとがっかりだ。とはいえ、このサイズを考えれば、十分に満足できる結果だろう。
これまでの経験から、ガジェット類は何でも、CPU性能が高い製品を買っておくと、自分自身の満足度を含めた総合的な耐用年数は長い。その意味でも、このiPhone 12 miniは、今後しばらくの間、不満を抱くことなく使い続けられるものと確信している。