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モトローラの超個性派スマホ「razr 5G」はシンプルに折りたためることが楽しい (2/2)

文●佐野正弘 編集●ASCII

2021年04月08日 12時00分

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画素数だけでは測れない高性能なカメラ

 続いてカメラ機能を確認してみよう。razr 5Gのメインカメラは4800万画素でF値1.7のものが1つのみと、最近のスマートフォンとしてはやや乏しい印象がある。最近の高性能カメラモジュールはサイズが大きくなりがちなため、この辺りは折りたためる構造とコンパクト化が影響しているといえそうだ。

 ただrazr 5Gのカメラは光学手ブレ補正と、4つの画素を結合して1つの画素として活用する「クアッドピクセルテクノロジー」を搭載していることから、同等の画素数を持つミドルクラスのスマートフォンと撮影して比べてみると品質は明らかにrazr 5Gの方が高い。特に暗い場所では、その性能差が顕著に出る印象だ。

メインカメラで撮影した写真

花を撮影したところ。細部も綺麗に表現できている

暗い場所での撮影。手振れ補正とクアッドピクセルテクノロジーの効果で、「ナイトビジョン」を使わなくてもボケが発生しにくい

 しかもrazr 5Gは本体を閉じた状態で撮影、つまりメインカメラを使ってセルフィーを撮影できるのだ。閉じた状態では音量キーをシャッター代わりに活用できるので、片手で手軽にセルフィーを撮影できる。

本体を閉じた状態ではディスプレーとカメラが前面に来ることから、メインカメラでセルフィーを撮影することが可能だ

 もちろんrazr 5Gにはフロントカメラも備わっており、こちらも2000万画素/F値2.2と比較的高い性能を誇るのだが、よりセルフィーにこだわるならばメインカメラを使って撮影した方がいいだろう。

フロントカメラでセルフィーを撮影したところ。フェイスビューティーは「オート」に設定して撮影している

同じ条件で、メインカメラを用いてセルフィーを撮影したところ。髪など細部の表現は明らかにこちらの方が上だ

 もちろん、カメラの数が少ないことから超広角撮影やズーム、マクロ撮影などは対応しておらず、撮影シーンの幅広さという部分では不利だ。ただ画質の面ではスペック以上の撮影ができ、意外と侮れないと感じたのも確かである。

性能はミドルハイ、5Gは国内をカバー

 性能面を見ると、OSはAndroid 11を搭載しており、チップセットはクアルコムの「Snapdragon 765G」。RAMは8GBで、ストレージは256GBとなっている。構造とサイズ、値段との兼ね合いもあってかハイエンドほどの性能はないものの、日常利用が問題ないのはもちろんのこと、大抵のゲームも強いこだわりがなければ十分満足できるプレイが可能だろう。

PUBG MOBILEの画質設定を確認したところ、設定の上限は「HD」まで。Snapdragon 765Gを搭載したほかのスマートフォンと同等だ

 ゲームプレイの場合、折りたたみスタイルで薄型ということもあり強度が不安になるところだが、そうした部分はしっかり補強してあるようで、多少強く押し込んでも影響が出ることなくプレイが可能だった。ただ本体を横にした場合、本体下部の出っ張り部分がゲームプレイ時には少々邪魔に感じることがあったのがマイナスポイントといえる。

開いた状態でPUBG MOBILEをプレイ。強度面で特に不安を抱くことはなくプレイも快適だ

 また構造上の影響もあってか、バッテリーは2800mAhと最近のスマートフォンとしては少な目。やや不安を抱く部分ではあるものの、急速充電には対応しているのでそうした部分では安心感があるだろう。

 通信面では名前の通り、5Gに対応しているのがポイントとなる。razr 5Gはソフトバンクからも販売されているのだが、SIMフリー版の対応バンドを見るとn3(1.7GHz帯)/n28(700MHz帯)/n77(3.7GHz帯)/n78(3.7GHz帯)/n79(4.5GHz帯)をカバーしているとされている。国内4社の5G帯域をカバーしているだけでなく、KDDIやソフトバンクの4G向け周波数帯の転用も意識した構成となっているようだ。

SIMはシングルSIM構成。スロットのサイズもかなり小さく、狭いスペースに機能が詰め込まれている様子がうかがえる

【まとめ】高度な機能はないがシンプル故に満足度が高い

 razr 5Gの魅力は、やはりディスプレーを折りたためることをシンプルに生かし、コンパクトにできるという点にあるといえる。その分Galaxy Z Flipと比べ機能はシンプルだが、複雑さがない分スマートフォンとしての利用を快適にするという点では満足度が高いと感じたのも確かだ。

 また背面ディスプレーが大画面で有効活用しやすく、高画質でセルフィーを撮影できることもほかにはない魅力だといえる。もちろんその分、価格はSIMフリーモデルで17万9799円と非常に高価で、誰でも気軽に購入できる端末ではないのだが、人とは違うスマートフォンを持って快適なスマートフォンライフを送りたい、というこだわり派の人にはぜひオススメしたい一品といえる。

■関連サイト

「Razr 5G」の主なスペック
メーカー モトローラ
ディスプレー 6.2型有機EL(21:9)
画面解像度 2142×876ドット
サブディスプレー 2.7型
画面解像度 800×600ドット
サイズ 開いた状態:約72.6×169.2×7.9mm(最薄部)
閉じた状態:約72.6×91.7×16.0mm
重量 約192g
CPU Snapdragon 765G
メモリー 8GB
内蔵ストレージ 256GB
カメラ画素数 アウト:約48MP(F1.7)
/イン:約20MP(F2.2)
4G 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19
20/26/28/34/38/39/40/41
42/46/66/71
5G Sub6(n3/n28/n77/n78/n79)
SIM nanoSIM+eSIM
FeliCa/NFC ×/○
バッテリー容量 2800mAh
生体認証 ○(指紋)
カラバリ ポリッシュグラファイト

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