松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと (1/2)

文●松村太郎 編集● ASCII

2021年09月20日 09時00分

前へ 1 2 次へ

 アップルは米国時間9月14日、新型となるiPhone、Apple Watch、iPad、iPad miniを発表しました。まずはiPhone 13シリーズから、見ていきましょう。

 今回、特に顕著な進化を遂げたのはiPhone 13 miniでした。これとProシリーズについて、解説していきたいと思います。その前に、iPhone全体のラインアップから考えていきましょう。

5Gへの移行に備えるiPhone 2021年ラインアップ

 今回のiPhone 13シリーズの発表で、iPhoneのラインアップ(最小構成のストレージ容量と価格)は以下のようになりました。

  • iPhone SE 64GB 4万9800円
  • iPhone 11 64GB 6万1800円
  • iPhone 12 mini 64GB 6万9800円
  • iPhone 12 64GB 8万6800円
  • iPhone 13 mini 128GB 8万6800円
  • iPhone 13 128GB 9万8800円
  • iPhone 13 Pro 128GB 12万2800円
  • iPhone 13 Pro Max 128GB 13万4800円

 このラインアップを見渡して、2つのことが浮かび上がります。

 まず、5G対応です。iPhoneのラインアップの中で、販売される8モデル中6モデルが5Gに対応するモデルへとアップグレードされました。特にiPhone 12 miniは、画面サイズは小さいながら、日本の税込み価格で7万円を切るところまで価格が下がりました。

 ティム・クックCEOは2021年第3四半期決算の電話会議で、5G普及はまだまだ序盤だとの見方を示しました。携帯電話業界全体で、5G対応端末への乗り換えが進んでいくことを意味しており、既に10数億台を出荷しているiPhoneにとっても、向こう数年間での買い換えが進んでいくことに期待を寄せています。

 今回のラインアップで、販売されるモデルの5G対応が拡大したことは、5G普及期が始まる携帯電話市場に呼応する形となり、戦略として非常に明快なラインアップ、と見ることができます。

前へ 1 2 次へ

mobileASCII.jp TOPページへ