Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く

モデルの統合が進む中、独自の進化でシリーズが続く「Xperia L4」

文●君国泰将 編集● ASCII

2021年11月10日 10時00分

 今回紹介する国内で発売されなかったXperiaは、2020年第1四半期に登場した「Xperia L4」です。モデル番号はシングルSIM/デュアルSIMモデルとともに「XQ-AD5x」。

 2020年は新型コロナウイルスの影響で、毎年スペイン・バルセロナで開催されていたモバイルの祭典「MWC」が中止に。いつもなら盛大に新モデルが発表されていましたが、この年は最初に登場したモデルがXperia L4でした。2019年に発売されたローエンドモデルの「Xperia L3」の後継モデルとなります。

 Xperia L4は、約6.2型のHD+(1680×720ドット)ディスプレーを搭載。ディスプレーのアスペクト比は18:9から21:9へと「Xperia 1 」シリーズと同様により縦に長いスタイルを採用。SoCはMediaTekのHelio P22(2.0GHz、オクタコア)を前モデルから引き続き搭載し、 メモリーは3GB、ストレージは64GB(外部最大512GBのmicroSDに対応)というエントリークラスです。バッテリー容量は3580mAhで、OSはAndroid 9でした。カラバリはブルーとブラックの2色展開。

 本体サイズは 159×71×8.7mm、重さは約178g。アスペクト比が21:9になったので握りやすいサイズになりました。

 指紋認証センサーはサイドに備え、電源ボタンとは別々になっています。本体上部に3.5mmイヤホンジャックを備え、底面の外部接続端子はUSB Type-Cです。防水防塵機能はなく、本体側面にあるnanoSIMスロットやmicroSDカードスロットのカバーには、ラバーの保護などはありません。

 そして、エントリーモデルながらもトリプルカメラを搭載。背面に約1300万画素(F値2.0、26mm相当)と、約500万画素(F値2.2、17mm相当超広角)、加えて深度測定用として200万画素のセンサーという構成です。フロントカメラは、約800万画素(F値2.0、27mm相当)の広角のレンズを備え、セルフィー向けのカメラとなっています。

 2つのアプリを同時に起動して利用できる「マルチウィンドウ」や、ディスプレーのサイド面をタップすることで、よく使うアプリへすばやくアクセスできる「サイドセンス」といった上位モデルが搭載している機能も詰め込まれていました。

 Xperia L4が21:9のディスプレーを搭載したことにより、ついにフラッグシップモデルからエントリーモデルまですべてのモデルのアスペクト比が統一されました。深度センサーを加えたトリプルレンズを備え、ローエンドモデルながらも着実に進化を遂げてきたXperia Lシリーズ。

 モデルの統合化はすすみ、2020年に発売したモデルはXperia 1 II、Xperia 10 II、Xperia 5 IIをあわせて4モデル。かつて、たくさんのバリエーションを投下してきた全盛期に比べると、圧倒的にラインナップが減ってしまいましたが、これも時代の荒波を乗り越えるための選択。数を追わなくなったかわりに赤字だったモバイル部門は大幅に改善していくのでした。

 さて、国内未発売Xperiaシリーズも今回で終了です。次回からは「Xperia 1」以降の国内モデルの紹介に戻ります。

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