末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢

普及が進むQi対応スマホ、2025年には出荷台数の半分に達する見込み (2/2)

文●末岡洋子 編集● ASCII

2021年11月21日 12時00分

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充電/電源、通信インターフェイスは多様化、統一化の動きも
ワイヤレス充電も同様に統一の方向に進むか

 さてGRLが発表会の会場に選んだのは自動車会館だ。現在、自動車はコネクテッドカー、車載インフォテイメントシステムなど、IT側の技術が入ってきている。また自動車そのものも電気化の方向にある。

 電気自動車の充電は、現在有線ベースでメーカーや機器ごとに形状が異なるようだが、クンツ氏によると統一されたワイヤレス充電規格に向けた動きが活発化しているのだという。車載インフォテイメントについては、銅線ベースだったがイーサネットやゲートウェイが用いられるようになり、標準化が進みつつあるという。

 単一の規格といえば、EU(欧州連合)がスマートフォンなどモバイル端末の充電規格をUSB Type-Cに統一する動きが始まったところだ。今後ワイヤレス充電の標準化の可能性もあるという。

 スマートフォン以前から、携帯電話業界の最大の課題は電力周りだと思っている。この分野の発展は地味だが、そのインパクトは大きい。

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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