実際にドコモを解約
「ドコモメール持ち運び」のサービス申し込みをした
筆者のところにはちょうど近々MNPで転出予定だったドコモ契約の回線があったので、ドコモメール持ち運びの登録をしてみた。申し込みができるのは解約後ということなので、急いでMNPで他社に乗り換えた。
まず、解約から「ドコモメール持ち運び」の契約完了までの間のメールがどうなるかだが、解約した瞬間にメールは受け取れなくなり、送信者にはエラーメールが戻るようになった。もし頻繁にメールが来るのであれば、誤解を招かないためにもあまり使わない時間帯を狙って解約、すぐに手続きできるように準備しておくといいだろう。
申し込みはドコモメール持ち運びの案内ページから「お手続きサイトへ」というリンクの先で行なう。dアカウントでログイン後、該当ページに進むが、解約直後だったこともあり、契約者中の人はこの操作はできないと怒られてしまった。しかし、リンクをたどっていくとドコモメール持ち運びの申し込みページに到達できて完了した。
申し込み時には支払い方法を設定するが、解約前と同じ方法だけでなく、新たににクレジットカードを登録することもできる。自分の場合はそのまま解約前の請求先を選んだ。そして完了と同時にキャリアメールアドレスが復活。すぐにメールを送ってみたが、今度は問題なくiPhoneに届いた。
手続き自体は非常にあっけなく、簡単に済んでしまったが、解約前にdアカウントを設定しておくことと、メールが受け取れない時間が生じるため、時間を選ぶことが注意点となる。
dアカウントは、料金の確認などで使うこともあり、ドコモ契約者であれば基本的にはすでに持っているはずだが、パスワード管理はしっかりしておきたい。というのも、解約した瞬間にSMSによる2段階設定が解除され、パスワーをしっかり管理していることが求められるからだ。
解約時間はMNPによる乗り換えではなかなか調整しずらいが、エラーが帰ってしまうことを考えるとキャリアメールを多用する人ほど空白時間がないようにしたほうがいいだろう。
前述したようにドコモメールはIMAP対応のメーラーで必要な設定さえすれば、スマホのみならず、PCなどでも送受信ができる。設定に関する情報はmy docomoの「設定」→「メール設定」とたどっていけば確認可能。今回PCで過去のメールを確認したが、解約前に受信したメールの閲覧も含めて問題なく利用できた。
キャリアメール必須の人でも月額数百円でスマホを維持
今回のメール持ち運びサービスを見ると、これまでもあった各社のメールサービスを、回線契約が無くてもそのまま残して使い続けられるという仕組みを作っただけと言える。
今後は、キャリアメールに縛られて3大キャリアから抜けることができないというケースがなくなることはもちろん、携帯電話/スマホを持っていない状態になっても月330円でキャリアメールを使い続けられるということでもある。
有料サービスとは言え、キャリアメールのために仕方なく3大キャリアの比較的高額な既存プランを契約していた人が、使い方によっては月0円での維持も可能なpovo2.0や楽天モバイルに移行すれば、月330円だけで通話の着信ができ、キャリアメールも使えることになる。
ASCII読者の場合、すでにキャリアメールは不要という人は多そうだが、今回自由度が高まったキャリアメールの持ち運びサービス。せっかく誕生したサービスなのでうまく活用してみるのもよさそうだ。