シャオミ、ファーウェイ、ソニー、そしてアップル??
デバイスから自動車への拡大が相次ぐ
Geelyがスマートフォンへの投資を明らかにした当時、自動車メーカーからのスマートフォン進出は初と言われていた。だが、逆は多い。シャオミは昨春にEV分野への参入を明らかにしている。100億人民元(約1800億円)を投じて子会社を立ち上げるとのことだ。
また、ファーウェイもEV向け戦略を進めている。同社はHarmonyOS、Kirinチップなどのファーウェイの技術を自動車メーカーに「Huawei Inside」として提供する戦略で、中国メーカーBAIC(北京汽車)のEVブランドであるArcfoxが、HIのマークを冠した自動車を披露している。
中国以外では、CESで明らかになったソニーモビリティ設立とコンセプトカー「VISION-S」がある。アップルは数年前から憶測が途切れない。
業界の垣根がなくなるというのは以前からのトレンドだが、Geelyは中国企業の動きの速さを示す例となるのだろうか?
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている