サブ回線としては有効
3キャリアから選べるのでメイン回線の補完にもなる
ここまでの内容では、「マイそく」のメリットはあまり無いと感じた人もいるかもしれないが、サブ回線としては非常に有効とも言える。たとえば、デュアルSIM機の2つめのSIMとして挿入。普段は速度遅めながらデータ定額の回線として使い、必要なときだけメイン回線に切り替えて使うなら12~13時の速度制限は回避できる。
また、mineoは3社のネットワークで提供しているので、メイン回線がドコモの人は、「マイそく」ではauかソフトバンクのネットワークのSIMを選べば、圏外の場所や通信障害時でも通信できる可能性が高まる。補完するような組み合わせがしやすいこともmineoの有利なところだ。
マイそくがハマる用途はADSL回線の置き換えなど
実は、筆者は「マイそく」は発表時から、かなり期待し、実際に便利に活用している。用途としては、IoT機器での通信に加えて、たまにウェブ閲覧をする回線で、以前はADSLを使っていた回線の置き換え用だ。容量的には月3~4GBではわずかに不足で、月末に200kbs程度の速度制限を食らうのは避けたい。
「マイそく」ならば料金が一定になるうえ、月末になっても容量が不足する心配もない。昼休みの大幅制限は少し不便だが、この制限さえ理解していれば、月990円という安さで利用できるのは大きい。
また今後、昼休みの時間帯が気になってくるようなら、「マイピタ」+「パケット放題 Plus」に変更するという回避方法もある(データ契約なら、「マイピタ」の1GBプラン+「パケット放題 Plus」で月1265円だ)。どうしてもすぐに制限解除が必要なら「24時間データ使い放題」オプションを使ってもいいだろう。
次に、3Mbpsプランか1.5Mbosプランだが、筆者は1.5Mbpsプランを選択している。理由としては、3Mbpsプランでも速度が不足する場面はあり、自分にとっては3Mbpsだからといって1.5Mbpsに比べて月額料金が倍以上の月2200円に見合うほどとは感じなかったからだ。
もし、月2200円を出すのなら、1.5Mbpsプランで契約し、必要なときだけ「24時間データ使い放題」オプションを追加するか、「マイピタ」の月20GBプランなら、「パケット放題 Plus」も無料でついて、「マイそく」の3Mbpsプランより安価だ(音声SIMで月2178円、データSIMで月1925円)。
3Mbpsプランを選択するシーンとしては、1.5Mbpsのプランでは動画配信の画質が不足、かつ「マイピタ」の月20GBプランでは通信量が不足するという場合などだろう。
制限事項を理解しておけば、かなりリーズナブル
上手な活用法がいろいろ考えられるSIM
あらためて、mineo「マイそく」の特徴をまとめると、最大1.5Mbpsまたは3Mbpsで、原則データ使い放題ではあるが、平日12~13時および、3日間で10GBを超えると32kbpsとなる速度制限がある。制限事項を理解しておけば、かなりリーズナブルな回線と言える。
具体的にはサブ回線としての活用のほか、LTE対応のモバイルルータをなどと組み合わせ、続々終了しているADSL回線の置き換えにも使えるかもしれない。
「マイそく」は万人におすすめできる回線ではないが、利用ニーズがハマれば便利。ぜひ、上手な活用法を考えてみてほしい。