iPhone 14徹底大特集 Plus復活にカメラ超強化のProも大注目!

選ぶなら感覚性能の「iPhone 14 Pro」通常版とProの差が開いたiPhone 14世代(本田雅一) (4/5)

文●本田雅一 編集●飯島恵里子/ASCII

2022年09月23日 12時00分

ノッチ(フロントカメラのための切り欠き)への積極的な解決策となったダイナミックアイランド

「通知」「状況表示」「操作パネル」を兼ねるダイナミックアイランド

 一方でダイナミックアイランドは、決してなくすことができないノッチ(フロントカメラのための切り欠き)への積極的な解決策だ。Face IDなどのために深度センサーを必ず搭載するiPhoneの場合、ノッチはどうしても大きくなってしまう。フロントカメラの画質面を考えても、ノッチの小ささを争うよりも「うまくデザインで吸収した方がよい」という考え方には個人的に共感した。

 ダイナミックアイランドは「通知」「状況表示」「操作パネル」という3つの役割を果たしており、特にユーザーに通知する際には注意を引くようにアニメーションしてくれる。

 たとえばFace IDが動作する際には、少しだけアイランドが大きくなりつつ左端に鍵マーク、右端にFace IDマークのアニメーションが表示され、ロックが外れると下のサイズに戻る。サイレントモードのオンオフスイッチを操作すると、その結果をアイランドを少し大きくして表示して戻る。

 これまでなら上部からスライドインしていたような通知、たとえばHomePod miniにかざしたときに再生機器が切り替わる際の通知など、さまざまなお知らせがダイナミックアイランドへと移された。AirPodsの接続時など下部に新規接続のハードウェアを発見したパネルなどは従来通りだが、上部にポップアップしていた通知はダイナミックアイランドに統合されると考えるとわかりやすいだろう。

 元々、そこに存在する黒い楕円形がスッと大きくなって必要な情報を与え、必要なくなると元へと戻っていく。発表イベントでは対応するバックグラウンド動作のアプリがアイランドを積極的に使う様子がデモされたが、むしろ普段、iPhoneを使っている中で自然にそのよさを感じる設計になっている。

 バックグラウンドで動作するアプリの動作状況は、Music、タイマー、ボイス録音、通話などが代表的なところだが、メディア再生アプリで使われるNow Playing、通話アプリで使われるCallKitといったiOS機能を使っているサードパーティアプリも、このエリアを利用可能だ。

 すでにSpotify、PANDORA、Skypeなど多くのアプリが対応しているが、筆者が確認した時点ではLINE(LINE Music含む)、AWA、Meta Messenger、Rakuten Linkなどは非対応だった。ただし対応は簡単とのことなので、アプリ開発側にその気があるなら、すぐに対応は進むと思われる。

 最後に、このダイナミックアイランドは操作パネルとしても使われる。

 通知などに合わせてタッチすれば対応するアプリや機能設定などに飛び、またバックグラウンド動作しているアプリ画面を呼び出せる。タップ&ホールドすると操作パネルが表示され、バックグラウンド動作中アプリをポップアップパネルで操作できるといった具合だ。

 なお、このダイナミックアイランド対応のポップアップパネルは、iOS 16の新しいロック画面においても自動的に反映されて表示される。

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