Pixel 7/Pixel 7 Pro発表! Pixel WatchはFeliCa入り!

【レビュー】Google Pixel 7も「Proがオススメ!」仕事にも使える機能が洗練! (2/4)

文●山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

2022年10月13日 02時00分

フォトアプリの編集メニューに新設される「ボケ補整」。0から100の間で1段階ずつシャープネス調整ができます

Pixel 7シリーズオンリーの新機能、写真の「ボケ補正」を深掘り

 グーグル独自のAIによる機械学習と、最先端のデジタルイメージ処理に関連するソフトウェアの技術は最新のPixel 7/Pixel 7 Proの特徴も際立たせています。

 人物や動物、そして電車などメインの被写体の背景に「動き」を付けて、ダイナミックな写真に加工できるカメラアプリの「モーション」モードや、映り込んで欲しくない被写体を後処理によって消すフォトアプリの「消しゴムマジック」などがその代表例です。

 Pixel 7シリーズから、フォトアプリにまた新しい「ボケ補整(Photo Unblur)」機能が加わりました。Pixel 7シリーズが搭載するTensor G2チップの高い処理能力を活かして、フォトアプリに保存した静止画データのピンボケやノイズをデバイス上で素速く除去するというものです。

 使い方はとても簡単。フォトアプリから「編集」を選び、「ツール」に新設された「ボケ補整」から補整強度を「0〜100」の間で1段階ずつスライダーを動かして細かくアレンジします。

 静止画データはPixel 7シリーズで撮影した素材に限らず、フォトアプリに読み込めればiPhoneやデジタルカメラで撮影したデータも同じように加工できます。筆者が試した限り、特別にPixelで撮影した写真だけ高い効果が得られるということもなさそうです。

 写真によっては、ピンボケ補整の効果はてきめんに表れます。補整強度を100近くまで上げてしまうと、被写体の輪郭周辺にブロック状のノイズが目立ってくる場合があるので、都度バランスを見ながらの調整が必要です。そして元の画像があまり盛大にボケていると、ボケ補整だけでピシッとシャープに整えるところまではさすがに無理でした。

ボケ補整を行う前の写真。後からよく見ると微妙にピンボケしてました。撮影直後に美味しくいただいてしまったので「撮り直し」が効きません

Pixel 7で「ボケ補整」を実行。AIによる機械学習処理が取り返しの付かないミスを帳消しにしてくれました

 写真を撮る直前には、被写体をタップしてしっかりとフォーカスを合わせる、暗い場所では三脚などアクセサリーも使うといった、スマホによる写真撮影の基本動作を押さえておくことが、やはり何より大事です。でも気をつけていたはずなのに、できた写真を見たら思いもよらずボケていたということもよくあります。パソコンソフトを使わなくても、スマホ単体である程度のレベルまで簡単にボケ補整ができる「安心感」はPixel 7/7 Proシリーズを選ぶ大事な理由のひとつになりそうです。

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