前モデルと比べて可変望遠がなくなった
カメラは背面が超広角(16mm/F2.2/1200万画素)、広角(24mm/F1.7/1200万画素)、望遠(60mm/F2.4/1200万画素)のトリプル仕様。全センサーで120fps高速読み出しに対応しており、広角と望遠には光学式手ぶれ補正を搭載している。
望遠レンズは前モデルのXperia 5 IIIのように可変式ズームではなく短焦点。ズーム機能を期待しているユーザーには残念だが、コンパクトサイズのスマートフォンで高倍率のズーム撮影をする場合は、三脚で固定したりとそれなりの技術や撮影知識が必要になるので、写真や動画撮影にそこまでのこだわりがなければこの仕様で十分。また兄弟機のXperia 1 IVは光学ズームの望遠レンズを搭載しているので、カメラ性能が目当てならそちらの購入をオススメしたい。
下記はXperia 5 IVで撮影した作例。撮影方法は、レンズを被写体に向けたら、露出やピントなどを調整せずそのままシャッターを押すという手順で行なっている。屋外での撮影は曇りだったため、その状況どおりに暗めに映っている印象。見たままを捉えるという点では再現性は高い。
画質としては、これまでXperiaシリーズ同様に色の再現性が高く、自然な発色。リアルタイム瞳AFといった性能や「Photography Pro」、「Videography Pro」での本格的な撮影など、「撮るのが楽しい」スマートフォンは健在といえる。
ちなみにPhotography Proでの「BASIC」モード撮影時は、ズーム操作が超広角から広角、望遠と一気に操作できるようになっている。マニュアルモードでは、3つのカメラそれぞれを切り替えてズーム操作をするのは変わらない。