Pixel 7 Proに迫るカメラ機能
カメラは外側・背面にトリプルレンズのメインカメラ、外側・前面(ディスプレー側)には顔認証にも使う9.5メガピクセルのシングルカメラ、内側にもシングルレンズ仕様8メガピクセルのインナーカメラがあります。
それぞれのカメラはレンズなどハードウェアの仕様が異なっていますが、夜景モードや消しゴムマジックのようなAI処理を伴うコンピュテーショナルフォトグラフィーの機能が共通に使えます。
Pixel Foldのメインカメラの実力は、Pixel 7シリーズのフラグシップモデルである「Google Pixel Pro」にも肩を並べるレベルです。シリーズの中でPixel 7 Proだけが搭載する「マクロ撮影の機能がない」ことや、「超解像ズームの倍率はPixel 7 Proの方が高い」などの違いはあります。3つのレンズとイメージセンサーの仕様も少しずつ違いますが、撮れる写真の出来映えについてはPixel 7 Proに対するPixel Foldの力不足を感じることはなさそうです。
Pixel Foldのカメラアプリには、折りたためる本体をノートパソコンのようにテーブルなどの上に置いて、片側に撮影プレビュー、もう片側にシャッターアイコンなど操作パネルを表示するカメラアプリの「テーブルトップモード」があります。このモードを応用すると、三脚なしでもスマホをテーブルなどの上に置いて、手ブレを発生させることなく暗い場所も明るく撮れます。今回のテスト期間に然るべき場所で試せていませんが、Pixelシリーズの天体撮影モードを併用すれば夜空の星などもきれいに撮れそうです。
画面のロック解除や購入の承認などに使う生体認証機能として、Pixel Foldは指紋認証と顔認証が使えます。顔の登録とロック解除には外側前面のカメラを使います。インナーカメラは顔認証に使えないので、本体を開いている状態の時には本体側面の電源ボタンに内蔵するセンサーで指紋認証を行うか、またはPINコードをタップします。顔認証、指紋認証の精度やスピードの体感はPixel 7 Proと変わりません。