◆カメラ性能が変わらないからこそ安定感のあるカメラ
Reno11 Pro 5GのカメラはReno10 Proと変わっておらず、ソフトウェア処理などのマイナーアップデートとなっている。カメラ部分は円形バンプを上下に並べつつ、下側のレンズを端に寄せることで特徴的なデザインとなっている。
カメラのUIはモードがPRO、動画、写真、ポートレート、その他。画面の上方から下にスワイプするとプルダウンでクイック設定メニューが現れる。このあたりもReno10 Proと同等だ。なお、写真のデジタル望遠は20倍まで。動画の解像度は最大4K 30fpsとなっている。
その他には夜景モードなどがプリセットされており、高解像度を選べば広角5000万画素、望遠3200万画素で直接撮影ができる。
以下は実際の作例である。ウォーターマークは最近流行りの、余白に端末名や撮影データを記録できるもの。あとから見返したいときにわかりやすい。なおOPPOはハッセルブラッドとカメラで提携しているが、同社監修のカメラは上位モデルのFindシリーズのみに搭載されている。そのためFindシリーズで撮影した写真のウォーターマークにはHASSELBLADのロゴが入るが、Renoシリーズには入らない。
今回はあいにくの曇天下での撮影となったが、AI処理により全体の色合いもやや明るい傾向に自動加工してくれる。本体が軽いのであえて片手で撮影しても手ブレしにくく、カメラとしても使いやすい。標準、望遠どちらも標準のカメラモードではピクセルビニングによる1200万画素撮影となる。
光学2倍もF2.0と比較的明るいため、曇天でも細部までしっかり写してくれた。
デジタル10倍、20倍でもかなり使える画質であり、SNSでシェアする用途なら十分使える。
マクロを搭載していないため、マクロは10倍でテレマクロ風に撮影してみたが悪くない。
ポートレートモードでは2倍でボケをテスト。AIによるボケ処理は最大(F1.4)でかなり雰囲気のある絵が撮れる。
夜景モードでは暗い部分を実際より明るく写してくれる。夜の暗い雰囲気を出すというよりも、暗い建物などを明るくすることで全体的に見やすくなる絵作りをしているようだ。
【まとめ】デザインは合格、機能アップに期待したい
Reno10 Proも十分カメラ性能は高く、Reno11 Pro 5Gはチップセット性能のアップとデザインを改良させたマイナーチェンジモデルという位置づけになる。80Wの急速充電も前モデルとは同等であり、チップセット以外でハードウェアの進化がもう1つくらいほしいところだった。
一方、軽量薄型化されたことでケースをつけてもサイズアップが気にならない点は、大型モデルが当たり前になった中で大いに評価したい。日本への投入はかなり先になるかもしれないが、Reno11 Pro 5Gを飛ばして次の大幅アップデートとなる「Ren12」(仮称)の早期投入も期待したい。