◆高級品を思わせる背面デザイン
ではrealme 12 Pro+ 5Gの実機を見てみよう。ディスプレーは6.7型2412 x 1080ドット、120Hz駆動で3200万画素のフロントカメラを搭載する。ディスプレーは左右の角を丸めたエッジデザインだ。なおバッテリーは5000mAhで67Wの急速充電に対応する。
背面はヴィーガンレザーで左右から覆い、中央で留め合わせたようなデザインとしている。センターを走るゴールドのラインもプレミアム感を高めてくれる。シルキーな触感は本革まではいかないものの、肌触りも優しくカメラとして使うときのホールド感もとても良い。カラーバリエーションはブルーとベージュの2色である。
カメラバンプを覆う金属リングは、CNCによるマシンでカットで300のラインが精密に削られている。金属の質感も高く、手で触れてみると質感も心地よい。思わずベゼルのように回してしまいたくなるような、腕時計をインスパイアしたデザインである。
本体サイズは約74×161.5×8.8mm、重さは196gだ。カメラバンプのでっぱりは多少あるが、デザイン性が高いためあまり気にならない。また、望遠カメラを3200万画素、光学2倍にした「realme 12 Pro」も一部の国で販売される。
今回は発表会での試用のため、10分程度しか操作できなかったが、本体のパフォーマンスはチップセット相応であり、ハイエンドゲームをプレイしない限り不満が出ることは少なそうだ。インドでの価格はメモリー8GB、ストレージ128GBの構成で約3万ルピー、約5万4000円となっている。
カメラは室内で簡単にしかテストできなかったので、参考までに簡単な作例を掲載しておく。6倍のデジタル望遠も十分使い物になるだろう。20倍では全体の構図が縮小表示されるため、遠くのターゲットを撮影しやすくなるが、画質はかなり粗い。実用性を考えると10倍以下までが現実的だ。
【まとめ】カテゴリーを明確にしたことで
キャラクターがわかりやすくなった
realmeはもともと、シャオミのコスパモデルである「Redmi」シリーズの対抗モデルとして登場した。そのRedmiも中国ではSapdragon 8 Gen 3を搭載するハイエンドモデルを出すなど、シャオミのメインシリーズとは別のラインとして製品数を増やしている。
realmeは3つの製品カテゴリを明確にしたが、ライバルは他社のハイエンドモデルではなくそれより下、ミドルハイレンジ、ミドルレンジ、エントリークラスの製品になるだろう。シャオミのRedmiシリーズの中でも売れ筋のモデルに真っ向からぶつかる製品を出すことで、realmeはさらなる製品出荷数を伸ばそうとしているのだ。
日本でrealmeのスマートフォンを見かけることはほぼないだろうが、海外で目にしたときは「GT」「数字」「C」それぞれのモデルにぜひ触れて、性能や品質を体験してほしい。