あえてデザイン変えて「攻め」に転じた
ただ、当のシャープとしては「デザイン的に賛否両論、真っ二つになっているのは理解している。むしろ、否定的な意見も出る方が、世間一般には認知されていると受け止めることができる。逆に何も声が出ない方が、マーケットに新製品を気がついてもらっていないわけで、そちらのほうが焦りを感じる」(関係者)というのだ。
シャープとしては、同じようなデザインを何世代も踏襲し続けしていく方が「リスク」と捉えているようだ。似たようなデザインという「安パイ」に固執してしまっては、ユーザーに飽きられ、そのうちそっぽを向かれていまう。それよりも、あえてデザイン変更というチャレンジに取り組むことで、攻めに転じたかったようだ。
ここ最近のシャープは、国内市場だけでなく、海外市場も意識したものづくりになりつつあるようだ。実際、今回のAQUOS R9もデザインを変更したことで、シンガポールなどからの引き合いが相当、強くなったという。東南アジアの国々は特に日本発の製品が大好きだったりする。
「最近のスマホがつまらない」と東南アジアでも感じていたようなのだが、そんななか、珍しいデザインのスマホをシャープが出したと言うことで、シンガポールが一気に飛びついたようだ。