日本初出を含む105のディズニー動画タイトルも
Amazon Kids+について紹介した、Amazon Kids事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部の小林丈展部長は「3-12歳を対象にしたデジタルコンテンツのサブスク」であり、「数千点のアプリ、ビデオ、本を取り揃えている」と説明。保護者のためにも安心して使えるペアレンタルコントロール機能、利用時間の確認機能なども装備しており、2012年に米国でスタートしたのち、日本では2019年から開始、現在ではFire TVでも利用できるようになっており、外出先ではFire HD キッズプロを見て、続きをFire TVで見ることも可能になっていると紹介した。
もう一つ大きなトピックスは、Amazon Kids+独占配信を含む、ディズニーの教育コンテンツが利用できるようになった点だ。合計105タイトルの動画が提供され、ディズニープリンセスからマーベルまで、学び要素(STEM)の要素を加えたものが利用できる。絵本読み聞かせ動画、お絵描き歌、マーベルスーパーサイエンスショートシーズン1など。日本初出のものも含まれており、159の電子書籍、32のアプリとともに子供の人気のディズニーコンテンツを通じて、遊びながら学ぶことが可能になった。
ウォルト・ディズニー・カンパニー、パブリッシング・デジタルエクスペリエンス、APAC、バイスプレジデント、ベロニカ・カバリナン氏は「ディズニーは学習コンテンツ分野の世界的なリーダー」であるとした上で、「その教育ビデオをAmazon Kids+を通じ日本で初めて提供できることを嬉しく思う」とコメントしていた。対象は言語学習だけでなく、アート、サイエンス、コンテンツなど多岐にわたるが、105タイトルのうち73タイトルは日本初のもので、Disney+などでも提供していないものだそうだ。
例えば、「Super Science Shorts」はマーベルのキャラクターが登場する4-6分ほどのコンテンツで、視聴者は強力なヒーローの背景にある驚くべき科学を学べるという。Amazonとディズニーは海外では、ディズニーらしい形状のスマートディスプレーやHey Disneyなど、かなり深い提携をしているので、今後の協業がどういう方向に進んでいくかも興味深い。
小林氏は「子育ての利便性を考えて、対応端末を増やしてきた」とした上で、自身の家庭でもユーザーとして子供とともに使いながら体験してきたとし、「遊んで、考えて、学ぼう」をコンセプトにコンテンツをセレクト。「保護者には安心・安全、子どもたちにとっては遊びながら考えて、その過程で学べるサービスでありたい」とした。アンケート調査では、好きなキャラクターやブランドのコンテンツがあるが高い評価(44%、2位)。2022年調査と比べても、27%から大幅に上昇しており、評価されているポイントだとした。これに対してカバリナン氏は「調査結果によって、Amazon Kids+のユーザーは好きなキャラクターとともに学びたいというのがわかった。提供されるコンテンツはまさにユーザー(若い親御さん)のニーズを満たすはず」と自信を示した。
欲しいコンテンツをおねだりできるKidsストア
Amazon Kids+では年内をめどに「Amazon Kidsストア」をオープン予定。サブスクでは楽しめないコンテンツをAmazon Kidsチームがセレクトし、画面上にピックアップ。関心を持った子供は、自主的に保護者に購入をリクエストできる機能となっている。
キッズモデルとキッズプロについて解説した、Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリ事業部 丸山 舞部長は、Amazon Fire キッズタブレットを通じて、エデュティメントを取り入れたいという意向を示しているのは7割に達するという調査結果も示しながら、発売中のFire HD 10 キッズプロに続く8インチモデルの登場と、その概要について説明した。認知も拡大しており、小学校の高学年では特に移動中や外出時のニーズが高くなっている点が投入の理由になったと説明した。
Fire HD 8の価格は3GBメモリー/32GBストレージで1万5980円、4GBメモリー/64GBストレージで1万7980円。Fire HD 8 キッズプロ/キッズモデルは1万9980円からとなる。ディズニーとマーベルキャラクターのカバーは+1000円の2万980円だが、カバーは単体でも販売して4980円となる。また、延長保証も用意されている。