KDDI、「RCS公式アカウント」の提供を開始、企業と個人の新たなメッセージ連携を推進

文●スピーディー末岡 編集●ASCII

2025年05月20日 18時00分

 KDDIは今日20日から、GoogleメッセージおよびiOSメッセージアプリにおいて、企業と個人が相互にメッセージなどのやり取りができる「RCS公式アカウント」の提供を開始した。このサービスは、従来のSMSが進化した「RCS」というメッセージサービスを基盤としており、企業の信頼性を高めつつ、利用者とのリッチで双方向なコミュニケーションを実現することを目指している。

 RCSは携帯電話番号だけで写真や動画などの大容量コンテンツを送受信できるメッセージサービス。AndroidとiOSという異なるOS間でもメッセージのやり取りが可能で、OS標準搭載のアプリで利用できるため手軽に利用できるのが特徴。auおよびUQ mobileのiPhone(iOS 18.4以上)とAndroidスマートフォン(Android 8.0 以上)が対象。

 今回提供が始まった「RCS公式アカウント」を利用できるのは、KDDIの審査を通過した企業のみで、メッセージアプリ画面には認証済みの表示がされるため、メッセージを受け取る利用者は、そのアカウントが正式な企業アカウントであることを確認できるので、安心してメッセージのやり取りができる。

 配信されるメッセージはリッチな表現が可能。テキストだけでなく、画像、動画、カルーセル形式のリッチカード、ボタン付きメニューなどを活用し、視覚的に訴求力のあるメッセージを配信できる。また、返信候補をボタン形式で表示する機能により、利用者はタップするだけで簡単に返信や各種手続きを進められる。これにより、金融機関や自治体などでの本人認証を伴う契約内容の確認や変更といった手続きを、簡単にできるようになる。コールセンターやウェブフォームへの誘導を介さずに、メッセージ画面内で問い合わせや予約などを完結させることも可能という。

 KDDIは、「RCS公式アカウント」の開始に伴い、同社と連携するRCS配信代行企業を通じて、アカウントの開設と配信の受付を開始した。本サービスをオープンプラットフォームとして公開することで、配信代行企業の参画を促進し、配信を希望する法人顧客の選択肢を拡大していくという。

 KDDIは今後もGoogleをはじめとしたパートナーと連携し、グローバル標準であるRCSの普及を進め、メッセージサービスの体験向上をさらに発展させていくとしている。

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