格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

中身はIIJmioそのものだが、マイルがたまるJALモバイルはマイラー必見 実際に加入してみた (1/2)

文●正田拓也 編集● ASCII

2025年06月22日 12時00分

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 JALとIIJmioがコラボした格安SIM、「JALモバイル」がスタートした。月々の料金が安いだけでなく、JALのマイルも毎月最大130マイル付与される。サービス自体はIIJmioが提供しており、プラン内容もIIJmioの「ギガプラン」そのものだ。

JALモバイル

届いたSIMにはJALのJの字もなく、完全にIIJmioだった

実質的にはJALのマイルがたまるIIJmioのサービス
人気の「どこかにマイル」が1500マイルで交換可が◎

 あらためてJALモバイルの内容をすると、IIJmio「ギガプラン」とまったく同じ通信量/料金で提供されている。音声SIM/データSIM(SMS有無)/データ専用eSIMが用意されているのも「ギガプラン」と同じ。

JALモバイル

プラン内容や契約の種類など、IIJmioの「ギガプラン」そのものだ

 そして、JALモバイルの特典として、通信量のコース別にマイルが毎月5~130マイルもらえる。JAL Life Statusプログラムのポイントも毎月1ポイント加算。海外Wi-Fiレンタル特典も付く。

JALモバイル

主な特典。新規契約時や月々のマイルのほか、シークレットマイル、フライト時のボーナスマイル、さらに「どこかにマイル」が年に1回、1500マイルで使える

 さらに10GBコース以上の新規契約で500マイル(6月30日まではキャンペーンで1000マイル)、JALマイレージバンク用アプリでシークレットマイルが月1回100マイルがもらえる特典もある。このシークレットマイルは不定期なので、アプリの通知をオンしておくと、チャンスを逃しにくくなるとのこと(こちらも2GB/5GBコースは対象外)。

 また、フライト時のボーナスマイルとして1区間あたり国内線で50マイル、国際線で100マイルがもらえるが、これは運賃によって対象外となるフライトもあるので注意が必要。

 そして、ここからが特にうれしい点。マイルの使い道として、年に1回、人気サービスの「どこかにマイル」を利用できるクーポンに1500マイルで交換できる。「どこかにマイル」は発着地や日付、時間帯を選択すると、4つの候補地が表示されて、往復特典航空券がもらえるというもの。通常は7000マイル~だから大変オトクだ。

JALモバイル

「どこかにマイル」では日時を指定すると4ヵ所の候補地から選べて往復航空券が貰える。必要マイル数が少ないことに加えて、旅先での思わぬ発見も期待できるのが人気の理由だ

 逆にJALのサービスであるにも関わらず、国際ローミングはIIJmioと同様で限定的。音声通話など一部に対応しているだけで、海外でデータ通信は利用できない。そのかわり、「海外Wi-Fiレンタル特典」として、モバイルルーターのレンタル時にマイルのプレゼントや割引がある。

サービス自体はIIJmioそのものなので安心できる

 新規参入の格安SIMとなると、通信品質が心配になる。しかし、実際にモバイルサービスを提供するはIIJmioであることから、その品質についてもIIJmioを引き継いでいると考えていい。

 IIJmioといえばMVNOの格安SIMでは老舗かつトップシェアのサービスで、平日昼休みの時間帯こそ速度低下があるが、著しく使えないわけではなく、安心して利用できると言っていい。残容量や各種設定もIIJmioの会員ページから確認するなど、IIJmioのプランに直接加入した場合と同じだ。

 ちなみに、入口では異なるブランドが付いているが、実際のサービスはIIJmioというサービスにはビックカメラのBIC SIMがある。ほかにも過去にノジマが扱っていた「ELSONIC SIM」も同様だった。

JALモバイル

JALモバイルの加入画面には上のほうにJALモバイルのロゴがあるが、サービスを利用する上でこのロゴはお目にかかってない

初期費用を安くする方法は現時点ではないが
IIJmioの長期ユーザーは特典が利用できるのでお忘れなく

 実際の加入手続きだが、申し込み時にJALの「JMBお得意様番号」が必要になる点くらいしか大きな違いがない。さらにIIJmioのmioIDを取得する必要があるが、既存のIIJmioユーザーはmioIDでログインすれば同じID内にまとめられる。

 なお、IIJmioと異なり、JALモバイルは現在のところ初期費用が安価になる加入パックの類は販売されておらず、1プラン(回線)ごとに3300円の初期費用と、SIMカード発行手数料が220円~446.6円が必要となる。

 ところがすでにIIJmioに契約していた筆者の場合、IIJmioの長期利用特典(mio長特)が付いていたため、初期費用の3300円が半額の1650円になった。ちなみに37ヵ月以上の回線があれば3300円は初期費用は0円になる。加入手続き中に特典を選ばないと適用されないので、IIJmioの既存ユーザーはこの特典の存在を忘れずにいよう。

JALモバイル

IIJmioで付与された長期利用特典がJALモバイルの加入時に利用できた

 さらに加入時は、IIJmioと同じラインアップのスマートフォンを同時購入することができる。ただし、IIJmioでMNPで加入する場合は割引価格が設定されるのに対し、JALモバイルではMNP/新規契約で同価格だった。

 端末価格はあくまで現時点で確認したものだが、JALモバイル自体でさまざまな特典があるので、これは仕方ないところだろう。同様に記事執筆時点のIIJmio/BIC SIMでは、新規加入から一定期間料金を割り引くキャンペーンが用意されているが、こちらもJALモバイルでは実施されていない。

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