先日、とあるウェブサイトに飼い猫が寝ているときに左右どちらを下にすることが多いのかをYouTubeに上がっている猫動画で調べた、という記事が掲載されていた。
それによると、60%以上が左側を下にして寝ていたのだそうである。ちなみに、日光東照宮の左甚五郎作(確定はしてないらしい)という「眠り猫」は右側を下にしてるから少数派か。
そのとき、猫が寝るときの向きって気にしたことなかったな、今まで丸まって寝てる猫もかなり撮ってるから、見返してみると有意な差は出るのかな、と思ってしまったのである。
実際、有意な差が出たかどうかは……途中で挫折したのでわからないけど、最初に気づいたのは「同じ猫でも両方するやん」なのだった。猫によってどっちを下にして寝るのか好き嫌いがあるのかと思っていたけど、どうもそんなことなさそうである。
代表例がこちら。1枚は3月、1枚は5月だけど、同じ場所、同じ猫。どっち向きもあり。
これは人にすごく馴れてる神社猫の例だけど、じゃあそうじゃない猫はどうかなと探してみると、確かに左側を下にしてる方が多い気がする。常に外敵に気を配る必要がある外猫の方が特徴が出るのかもしれない。
その点、飼い猫などの室内猫は伸びて寝たり腹出して寝たり、そのへんにある適当なものを枕にして寝たりと自由である。
冒頭写真は「保護猫シェルターqueue」の猫。きれいに丸くなっておりました。まさにアンモニャイト。室内の人に馴れてる猫は「真上から撮らせてくれる」のがいいところ。アンモニャイトはぜひ真上から。
うちの猫にも登場願おう。猫は丸い場所では丸くなり、四角い場所では四角くなるのである。
デュアルアンモニャイトもたまらない。2003年撮影というすごく古い写真なんだけど、きれいに丸くなってるのがいい感じだったので引っ張り出させてもらった。
最後はうちの今の猫、黒猫のミル。どっち向きかわからん、といわれそうだけど、黒猫が寝てるのだからしょうがないのだ。
って、特に向きを考えずに写真を10枚ピックアップしたけど、左を下にした写真が6割になってしまった。やっぱそういう傾向はあるのかな。わからないけど。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/