シャオミから発売中のスマホ「POCO M7 Pro 5G」を使ってみました。「POCO」はシャオミの中でも価格重視のブランドで、オンラインでのみ販売されています(※ただし、Xiaomi Storeのリアル店舗では購入可能)。
日本では、これまでにハイエンドのFシリーズと、ミドルハイのXシリーズが発売されていましたが、ミドルレンジのMシリーズは本機が初。価格は発売時は3万2980円でしたが、2025年6月現在は2万9980円と、3万円を切っています。この価格でどこまで使えるのか? シャオミ・ジャパンから端末を借りて使ってみました。
大画面ディスプレーを搭載し
背面の質感も結構イイ
ボディーは角丸フラットで、ごく標準的なスマホという装い。ディスプレーは6.67型の有機EL。やや大きめなので、ボディー幅は75.7mmと太め。片手でこなせることも多いが、片手持ちでの文字入力は厳しいかも……といったところ。ちなみに、上位モデルの「POCO F7 Ultra」や「POCO X7 Pro」も6.67型なので、シャオミはこの画面サイズが最適解と考えているのだと思われます。
カラバリはシルバー、パープル、グリーンの3色。筆者はパープルを借りましたが、どの色もダブルトーンのデザインが施されて、約3万円とは思えない質感。サラサラとしていて、指紋が付きにくいもの利点。スマホケースが同梱されていますが、黒の樹脂製で、本来の色が隠れてしまうのは残念に感じました。
マイク、スピーカー、USB接続口などは標準的な配置。スピーカーはステレオで、音の臨場感が増す「Dolby Atomos」にも対応していました。3.5mm穴のヘッドフォンジャックを備えていることも優位性と言えるでしょう。
パフォーマンスはミッドレンジ相応
プロセッサーはMediaTekの「Dimensity 7025-Ultra」。最大2.5GHzのオクタコアチップで、ミッドレンジ向けだが「Ultra」と付いているので、一歩上の性能を期待したいところ。ですが、操作感は、普段ハイエンドを使っている筆者には、もっさりと感じられ、アプリの切り替えもワンテンポ遅れるように感じました。ミッドレンジ相応の動作性と言っていいでしょう。
「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定したところ、やはりスコアは低調。POCOはどの端末もコスパが高いので、パフォーマンスを重視するなら、POCO X7 Proなどの上位モデルを選ぶできしょう。
バッテリー容量は5110mAh。5Gスマホとして必要十分といえるスタミナで、実際に電池持ちも良好。使い方によっては2日持たせることもできそうです。45Wの急速充電にも対応。同梱の充電器を使えば30分で60%以上を充電できます。